バークシャー自身が21年から開発に携わる
「日本はもちろん、アジアに来たのが初めてで、とてもワクワクしています」と今回が初来日というバークシャー。「まず、みなさんに見せたいものがあります」と取り出したのは、ドラコンのチャンピオンベルト! 誇らしげに肩にかけながらのトークショーがスタートしたが、「このチャンピオンベルトは20~30ポンド(約10~14kg)くらいあって、実は両手で持ち上げたり、肩にかけたりするのは重いんです(笑)。そして、持ち運びに苦労して、今回の飛行機移動でも大変でした」と集まったメディアやインフルエンサーの笑いを誘った。
そして、このクラブについて聞かれると「まずこのクラブとの関わり方ですが、はじめて開発に携わった思い出に残るクラブです。開発チームに入ったのが2021年なので、約3年かけていいモノを作れたと思います。ちなみに、ふだんはメリーランド州に住んでいるので、テストや会議で本社のあるカリフォルニア州に何往復もしました。このクラブの良さは2つあって、前作の『エアロ ジェット』シリーズから進化した“エアロダイナミクス”のおかげで、ヘッドスピードがアップするのはもちろん、そのおかげでボール初速が上がって、飛距離が伸びます。また、私のようなヘッドスピード帯のゴルファーでも壊れない素材を使っているので、思い切り振り切れることです」とアピール。
また、一緒にトークショーに出た進藤大典さんは「驚いたことが2つあって、ひとつはデザインのカッコ良さ。SNSで発信したら試打もしていない友人20人ほどから『購入したい!』という問い合わせがありました。また、先日、飛距離がほぼ同じくらいの友人との負けられない沖縄ゴルフがあったのですが、16番ホールでこのクラブを使用したら20Yも置いていくことができたんです! それまでの15Hは使い慣れたクラブだったので、クラブの性能としかいいようがありません」と実体験で新クラブの良さを伝えていた。
48度のウェッジで160Y越えを記録!
トークショーが終わると、お待ちかねのデモンストレーションを披露。ウォーミングアップで48度のウェッジを打つと160Y越えを連発。一般アマチュアの6番くらいの距離なので5番手の違いとなる。それから、8I(230Y超)、5I(280Y超)、2I(310Y超)、3W(340Y超)の順でウォーミングアップを続けた。最後にドライバーをスウィングするところで、「ボールをコースボールに替えてほしい」と打診。そう、実はレンジボールでこの飛距離を叩きだしていたのだ! そして、替えたあと1Wで数球の380Y越えを披露。「ドラコン用のクラブを振ると天井に当たってしまう可能性があるので、私がコースを回るようの長さとロフトです。ロフト角は6.5度ですよ」と話していた。このデモンストレーションに先立って、進藤さんが「実は会見前に8Iのウォーミングアップをみていたんですが、8Iでネットに3つも穴をあけた」と話していたが、今回のデモンストレーション本番でも、ネットには無数の穴が……。ちなみに、インパクト音とその後に壁に当たるボールの音がすさまじく、耳をふさぐメディアもいたほどだ。
もちろん『ダークスピード』に替えたからといって、バークシャーのような飛距離を得ることはできないが、「アマチュアゴルファーもヘッドスピードとボール初速は上がるので、ぜひドライバーやフェアウェイウッドは使ってみてほしい」と世界一の男に言われたら、気になるのも事実。ぜひ一度試してみてはいかがだろうか。
新製品はドライバーが大慣性モーメントの「ダークスピード MAX」、ロースピンモデルの「ダークスピード LS」、レギュラーモデルの「ダークスピード X」の3機種。いずれも純正シャフトは8万6900円(税込)で2024年3月9日に発売予定。