シャフトブランド『DERAMAX』の販売や開発を手掛ける(株)ラストストーク・山本悠太。米国在住歴もあり、また米国発のシャフトメーカー『OBAN』と業務提携を手掛けるなど、米国メーカーとも強いつながりを持つ彼がコロナ禍以降、はじめてPGAショーを訪問。HC0.9とトップアマでもある山本氏がPGAショーで見つけた魅力的な製品を紹介!

PGAショーはアイデア商品の宝庫!

みんなのゴルフダイジェストの読者のみなさま、はじめまして、山本悠太です。PGAショーは2018~2020年まで毎年出展社として訪問していました。コロナ禍の影響もあり、久しぶりの訪問なので、まずはコロナ禍以前と比べた印象からお伝えします。

全体を通して、コロナ禍以前よりも会場内は込み合っていたように感じられました。活気が戻っていた、というよりも以前よりも活気があったという印象です。また、メーカーの出展でいえば、見合わせる大手のクラブメーカーはありましたが、練習器具、シミュレーションゴルフ、アパレルなど、いわゆる新興勢力の出展が多くなったように感じられました。また、米国では最近、パッティング関連が伸びている市場なので、屋内の展示場にも関わらず、広大な練習グリーンがあって、注目を集めていました。

画像: 屋内の展示会場に広大なパッティンググリーンが出現!

屋内の展示会場に広大なパッティンググリーンが出現!

「この製品は何に使うの?」という製品も多くあるのですが、アメリカンドリームという言葉もあるように、アメリカという国の文化がそうさせるのでしょう。「いい商品のアイデアが浮かんだら、とりあえず形にしてみてPGAショーのような見本市で発表。運が良ければ大ヒット!」という感じで向上心があるというのか、楽天的というのかわかりませんが……。
そんなメーカーが多いPGAショーのDEMO DAYで見るからに日本人がいると思ってブースに立ち寄ったのが、岡山の敷物屋、(株)大島屋という会社。製品は『300yard一畳』というもので、野球やテニス用としても使われていて、畳の上でスウィングすると体幹が安定し、足使いも上手くなるという代物。代表と社員と思われる2名で対応されていました。こういう「やってみよう」という精神が受け入れられる文化があるのも、この見本市のいいところです。

画像: 『300yard一畳』という製品。私も体験してみましたが、裸足で打った後に靴を履いてみると上手く当たるような気がしました。柔道ではないですが畳を掴む感じがいいのでしょう

『300yard一畳』という製品。私も体験してみましたが、裸足で打った後に靴を履いてみると上手く当たるような気がしました。柔道ではないですが畳を掴む感じがいいのでしょう

注目メーカーの製品チェック!

では、『300yard一畳』以外で面白いと感じたメーカーをピックアップしていきます。日本でも発売、導入されるものもあるかもしれませんので、要チェックですよ!

◆pur golf
パッティング関連コーナーで人だかりができていたメーカー「pur golf」。練習グリーンで練習器具を使うプロは多いですが、どれも単体で販売されているものを組み合わせて使用していることがほとんど。その点、これひとつでパッティングのストローク軌道、エイミング、打ち出しの練習が出来るのは画期的だとおもいました。オールインワンで定価$219はお得感があって、日本でも誰かが販売するのでは!? と感じさせる商品でした。ただ、プラスチック感が強すぎなので、もう少しカッコよくできたのではというマイナス点もありましたが……。

画像: パッティング練習に必要なことがすべて入っているオールインワンの練習器具。①ストローク軌道の修正②打ち出し練習(方向性)③目とボール位置の確認④傾斜の把握が可能

パッティング練習に必要なことがすべて入っているオールインワンの練習器具。①ストローク軌道の修正②打ち出し練習(方向性)③目とボール位置の確認④傾斜の把握が可能

◆UNEEKOR
アメリカで人気の韓国のシミュレーションゴルフメーカー「UNEEKOR」。ただ単にシミュレーションゴルフというだけでなく、なんとスウィングをAIが分析し、100点満点でスコアを付け、具体的な問題点を指摘するという、まさにイマドキな製品。私も体験しましたが、ちょうど治したいと思っていた部分を指摘されて驚きました。ちなみに、このシミュ―レーターはまだ日本未上陸なのですが、ちょうど今回のPGAショーで日本の株式会社シーディアイが日本の代理店となる合意がなされていた。もうすぐ日本で体験できるかも!?

画像: スウィングしたあとに10秒弱で改善点をAIが指摘してくれる

スウィングしたあとに10秒弱で改善点をAIが指摘してくれる

◆Golf Cannon
ゴルフボールを弾丸の代わりに詰め込み、空気圧で発砲する「ゴルフボールキャノン」。400ヤード以上飛ばせるというので体験してみましたが、発射する際はかなりの衝撃と球の勢いに驚きました。この「発射」のインパクトが非常にあって、多くのギャラリーを引き付けていました。ちなみに、「一体何のために、こんなものを作ったか?」と聞くと、「募金を集めるチャリティーイベントで使用されており、一般への販売はしていない」そう。日本ではその威力で輸入は厳しいかも?

画像: エアガンの特大バージョン!? 衝撃に驚きました

エアガンの特大バージョン!? 衝撃に驚きました

◆Old Glory 1350
PGAのツアーレップだったジョシュ・シュック氏が立ち上げた『Old Glory1350』。超一流のPGAツアープロの使用クラブのクラフトを担当していた繊細な技術を活かして、ハンドメイドで木材をフラッグのように削り、ハンドペインティングで仕上げる。アメリカ国旗が人気だそうだが、ゴルフ場からそれぞれのゴルフ場のフラッグに模した商品の作成依頼が多く、ブースにはひっきりなしに人が出入りしていました。

画像: 木材とは思えないほどの滑らかさとツヤ。支配人室などの装飾品として人気だという

木材とは思えないほどの滑らかさとツヤ。支配人室などの装飾品として人気だという

◆アパレル関連
今年はアパレル関連のエリアに非常に人が多かった。特にMalbonやEastside Golfなどストリート系ゴルフブランドの勢いを感じさせられる。世界的にこのトレンドはしばらく続きそうです。

画像: 「マルボン」をはじめ、ストリート系ゴルフウェアの人気は続きそうです

「マルボン」をはじめ、ストリート系ゴルフウェアの人気は続きそうです

画像: 今回のPGAショーには今年日本で発売する『DERAMAX』のアイアンシャフトをアメリカでも流通させることが目的で訪問した山本氏。 ロンドンのYouTuberから『DERAMAX(オリムピック)』のシャフトの製法や素材について取材も

今回のPGAショーには今年日本で発売する『DERAMAX』のアイアンシャフトをアメリカでも流通させることが目的で訪問した山本氏。 ロンドンのYouTuberから『DERAMAX(オリムピック)』のシャフトの製法や素材について取材も

※2024年2月5日15時20分、一部加筆修正しました。

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