昨年末のJGTOアワードで、青木功会長が「NSKの時代が来た」と宣言した昨年の賞金ランキング1位・中島啓太、2位・蟬川泰果、3位・金谷拓実。そして、賞金ランキング6位ではあるもののメジャーを含む2勝を挙げた平田憲聖。このツアーを引っ張る若手の強さの秘密について、金谷と蟬川に語ってもらった。
画像: 昨年のJGTOアワードで、壇上に座った中島啓太、金谷拓実、蟬川泰果の3人

昨年のJGTOアワードで、壇上に座った中島啓太、金谷拓実、蟬川泰果の3人

「啓太はそつがない。蟬川はアグレッシブ」(金谷)

今年26歳になる金谷拓実。中島とはナショナルチーム時代からの盟友であり、蟬川は東北福祉大のキャプテンを継いだ後輩である。そして、中島、蟬川、平田は同期である。

「僕はもう若手って言えない。そういう自覚はあります。でも、どこを見ているかということは大事。同じ場所にいれば言動や言葉でわかるし、啓太とかはやっぱりすごい。若手には本当に上手な選手が多いから、皆で上を見てやっていけば相乗効果が生まれるはずです」

画像: 「蟬川は集中に入るのが上手」と金谷は分析。昨年の日本シリーズはNSKで優勝争いを演じ、蟬川が2人を1打差で退けた

「蟬川は集中に入るのが上手」と金谷は分析。昨年の日本シリーズはNSKで優勝争いを演じ、蟬川が2人を1打差で退けた

金谷から見た後輩たち、同期"三羽烏"について。

「啓太は、何でもそつなくプレーできる。苦手や得意な部分もよく知っていましたけど、昨年一緒によく回って、その苦手な部分が会うたびに減っています。蟬川は、アグレッシブなプレーができる。本当にパッと気持ちが入ったら恐れることが何もなくなって、いいプレーをし続けられる。集中に入るのが上手なんでしょう。憲聖は、自分のプレースタイルを知っている。イメージは、真っすぐ打って、パターがすごく安定しているから、そこから組み立てていく。自分のできることをよくわかっているからムリをしない」

こう話す金谷自身は、幼い頃から前のめりに"闘っている"姿勢を押し出す選手が好きだ。

「目標がないと、それに対しても行動もしないし、心も動かない。僕は今年、"ワクワク"もテーマにして頑張っていきたいですね」

「金谷さんはメンタルエグ強! 中島選手はすべて上手い」(蟬川)

「3人とは僕、全然タイプが違うと思います。3人とも何かこう綺麗ですよね。スコアを見てもすごく綺麗なスコアですけど、僕のスコアは山あり谷ありなので。見ている人をハラハラさせるのは僕かなって」

こう語る蟬川のライバル3人の分析は――。

「金谷さんはメンタルが、エグ強いですよね。優勝争いになったときに、めちゃくちゃは崩れないし。これを決めたら、という勝負どころで絶対に決めてくるので。そういう勝負強さがある。もちろんショットも上手いし、でも一番はパッティングだと思います。パットはタッチとライン読みが必要ですけど、タッチがすごくいいと思って見ています。

画像: 「中島選手は、すべて上手い。ドライバーも飛ぶし、真っすぐ行く」と、蟬川は昨年賞金王の中島啓太を分析

「中島選手は、すべて上手い。ドライバーも飛ぶし、真っすぐ行く」と、蟬川は昨年賞金王の中島啓太を分析

中島選手は、すべて上手い。ドライバーも飛ぶし、真っすぐ行くし。昨年は自信を持ってプレーできているなあというのをすごく感じましたね。スウィングはもちろん綺麗だし、やっぱりトラブルになったときでもすごく落ち着いているような感じなので。心技体がきちんとそろっている選手かなと思います。

(平田)憲聖は、それこそオールラウンダーなんですけど、ドライバーもセカンドショットも真っすぐ行くし、アプローチも柔らかく打つ感じで、フェースへの乗せ方という部分でもすごく上手い。でも金谷さんと一緒でパッティングがめっちゃ上手いなと思いますね。決め打ちできる強さがあります。オーバーしてしまうこともあるんですけど、返しもしっかり動揺せずに決め切って打つ。昨年優勝したあのプレーオフでもすごく感じましたね」

それぞれを観察しているからこそ語ることができる強み。舞台を世界中に移して――若きライバルたちの闘いが今年も楽しみだ。

PHOTO/Tadashi Anezaki

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