ミスしたときこそ、冷静な対応が必要だ
ゴルフにミスはつきもの。どんなに上級者でも18ホールで一度もミスが無い、なんていう事はほぼありえないと思います。
大切なのは、ミスした後の対応、ミスを引きずらないこと。今回は「ミスを引きずらない」ためにはどうすれば良いか考えていきたいと思います。
1 リアクションは一瞬で断ち切る。
思いがけないミスが出ると、「あっ」とか「うわっ」などと声が出てしまったりしますが、出していいのはその瞬間だけ。その後の「嘆き節」=ネガティブワードは心の中にしまって、口には出さないこと。
はじめは難しいかも知れませんが、少しずつでも意識するようにすると、ミスしてしまったショットのことを、くよくよ考えず、今から行うべきショットについて前向きに考えられるようになっていきます。
これが、いわゆる「切り替えの上手」なプレーヤーです。
2 ミスした後もいつもどおりのルーティーンを。
たとえばティーショットなら、ボールの行方をしっかり見て、ティーを拾い、クラブにヘッドカバーを付けてバッグに戻す。こうした普段どおりの所作を普段以上にしっかり意識して行うのです。
セカンドショットなら、ショットの後、ディボット跡に目土をし、クラブに付いた泥を綺麗に落とし、バッグに収める。
バンカーショットでは、丁寧にバンカーをならし、レーキを定められた場所にキッチリ戻す。
グリーンに乗った時は、自分の付けたボールマークを探し、しっかり修復し、ボールをマークして綺麗に拭く。
なんだかマナーの話をしているようですが、そういうわけではありません。
ミスした後は誰しも動揺して、こうした作業を忘れてしまったり、雑になってしまったりします。
そして、そうした事が、知らず知らずのうちにプレーのリズムを乱し、「ミスを引きずる」要因になっていくのです。
逆に言うと、意識してこうした所作をしっかり行うことが、乱れそうなリズムを落ち着かせることにつながります。
よく見かけるのが、ボールを曲げた後、一刻も早くボールを見つけようと、一目散に林の中に駆け出していくゴルファー。はっきり言って、これはもう最悪です。
ミスしたときこそ、冷静な対応が何より大切です。慌ててボールに向かっていくような精神状態では、その後のプレーも「慌てたまま」になってしまい、さらにミスを重ねることとなります。
こうしたときこそ、いつも通り、むしろいつも以上にルーティーンを変えずにふるまうように心がければ、「慌てた精神状態」を鎮めることが出来ます。
ボールを曲げても、いつもどおりにクラブをしまって、いつもどおりのリズムで歩いていくようにしたいものです。
私自身も、バンカーならしや目土をしている時間が、昂った感情を鎮めることに役立ったと思えたことが何度もあります。
プレー時間の長いゴルフというゲーム。18ホールをプレーしていく中で、さまざまなことが起こり、メンタルを揺さぶられるのも、ゴルフならではの「スリルとサスペンス」だと思いますが、「揺さぶられっ放し」では、なかなか安定したプレーは望めません。
ミスを引きずらないためのルーティーンワーク、意識してみて頂けたらと思います。