ゴルフには“スコアの壁”がつきもの。ビギナーを脱したアマチュアゴルファーに立ちはだかるのがスコア100の壁だ。これを乗り越え「100切り」を達成するにはどうすればいいか? プロゴルファー・兼濱開人が状況別に解説。今回は「春先の風対策」について教えてもらおう。

まだまだ寒い時期は続くが暦の上では3月に突入した。季節の変わり目となる春先と言えば、ラウンド中の強風が気になる時期。すでに2月中旬には一部地域で春一番が発表されていて、良いスコアで回るためには風対策を講じる必要があるだろう。

画像: 季節の変わり目に吹く強い風の中でラウンドする際に気を付けたいことを、東京都目黒区のゴルフスクール「学芸大ゴルフスタジオ」のヘッドコーチ・兼濱開人に教えてもらおう(写真はイメージ)

季節の変わり目に吹く強い風の中でラウンドする際に気を付けたいことを、東京都目黒区のゴルフスクール「学芸大ゴルフスタジオ」のヘッドコーチ・兼濱開人に教えてもらおう(写真はイメージ)

まず風によって影響を受けるのは飛距離。フォローかアゲンストかによって、振り幅や番手などで調整を行う必要があると兼濱は言う。

「もちろん『この風ならこれだけ飛ぶ(飛ばない)』という判断はゴルファーの実力や経験則にもよりますから、断言するのは難しいですが、番手調整で言えば、ざっくりとした判断基準としてアゲンストなら2番手上げる、フォローなら1番手下げると覚えておきましょう」(兼濱、以下同)

加えて左右から吹く風でボールが流されるのにも注意が必要だが、それ以上に気を付けたいのが「風によって自分のスウィングが乱されないこと」だという。

「とくに今の時期の風って寒いですから、より強く風が吹いていると感じるかと思います。そして、『風が強いな』と感じている時点で、ボールを打つ前から風の影響はもう生まれているんです。強い風に吹かれ体が押されているとなれば、スウィング中の体勢も崩れやすく、リズムも早くなりがちです。そして僕たちの体は無意識にバランスを取ろうとして反応してしまうので、力みにもつながります」

とくに背中側から押されるアゲンストがもっともバランスが崩されやすく、影響が大きいと兼濱は言う。ではスウィングを乱されないために意識するべきことは何なのだろうか。

「スウィングを乱されないためには、一定のリズムでスウィングをすることですね。普段の練習からリズムをちゃんと意識して振ることが大切です。例えば始動のタイミングでポンと地面を叩いてイチ、ニで振り上げてサンで振り下ろす、イチ・ニ・サンのリズムを意識するなどですね」

画像: 風の対策で考えるべきはリズムを乱されずに振ること。イチで地面を叩いて始動のタイミングを作り、ニで振り上げて、サンで振り下ろす、イチ・ニ・サンのリズムを意識してみよう

風の対策で考えるべきはリズムを乱されずに振ること。イチで地面を叩いて始動のタイミングを作り、ニで振り上げて、サンで振り下ろす、イチ・ニ・サンのリズムを意識してみよう

リズムを第一に意識することで「自然と風に押されることによる力みも抑えられますよ」と兼濱は続ける。

「風が強く吹いていたら、踏ん張るためにある程度力んでしまうのは仕方のないことです。しかし風を意識し過ぎて『体勢が崩される』という気持ちが第一に来てしまうと、より力んでしまいます。なので、そこから意識を逸らすという意味でもリズムだけに集中したいですね」

スウィングのリズムはどんな季節だろうと大切なこと。強い風が吹いてるラウンドでは番手選び、そしてスウィングへの影響を最小限に抑えるため、常に一定のリズム振ることを意識してみよう。

協力/学芸大ゴルフスタジオ

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