
18アンダーのトーナメントレコードで開幕戦優勝を飾った岩井千怜

初日は気温21度。岩井は半袖&スカートの春らしいファッションで、「65」のスコアと合わせて、沖縄のギャラリーを魅了した
沖縄開催のダイキンオーキッドレディスは、岩井千怜が初日から好スタート。7アンダーでトップに立ち、2日目1つスコアを落としたものの、3日目、初日に次ぐ「65」をマークし首位に返り咲き、4日間同組の西郷真央に2打差をつけてツアー5勝目。18アンダーでトーナメントレコードを記録した。
「新しい勝ち方ですね。なんだろうなあ、あまり一騎打ちでやったことなかったので、どうなるんだろうというのも楽しみでしたし、その中でも自分のゴルフに徹底して、気持ちも落ち着いていて運にも恵まれたと思います」

4日間、西郷真央と同組だった岩井。寒い日もあったが、「手がかじかんだりしたので、上着を羽織りながらプレーをしていました」と寒さ対策も万全だった
岩井と西郷はパーオン率でも1、2位を争った。岩井は72ホール中55ホールでパーオン、西郷は57ホールでパーオン。
西郷が岩井を2ホール上回るも、どちらもパーオン率が70%を超えるショットの精度の高さを誇った。

「飛距離はまだわからないですけど、スウィングの安定さは昨年(23年)よりいいかなと思います」と岩井。開幕戦のドライビングディスタンスは6位とまずまず
岩井は開幕に向け、つらいオフを過ごしたという。
「昨年(22年)のオフに、ホンダ野球部の皆さんとやらせていただいたので、今年は2回目になったんですけど、バドミントンの選手とは一度もやったことなかったんです。ランニングがつらく、打つ前のアップで、こんなに追い込むのかっていうぐらいは知りました。それで少しずつ下半身の成果が出てきたなと思います。飛距離はまだわからないですけど、スウィングの安定さは昨年(23年)よりいいかなと思います。距離感とか結構安定してきました」
ほかのアスリートたちとトレーニングして得たこともあった。
「野球選手と一緒に練習させていただいて、ゴルフと野球で少し似ているようなところもあったと思ったので、やっているなかで、ゴルフの動きに似ているなと思ったところもあったので、つながりがあるように思えました」
岩井の開幕戦のショットの安定感は、充実したオフの成果の賜物だった。
PHOTO/Hiroyuki Okazawa