国内女子ツアー第2戦「明治安田レディス ヨコハマタイヤゴルフトーナメント」で4日間首位を譲らず完全優勝を飾った鈴木愛。みんなのゴルフダイジェスト特派記者でプロゴルファーの中村修がそのスウィングを解説。

先々週の沖縄から高知県の土佐CCに舞台を移しました。練習日から3日目まではダウンが必要なほどの寒さと8m/s前後の強い風の中での戦いになりました。アップダウンのあるコースで風の読みも難しく、我慢のゴルフを強いられる場面はどの選手にもあったはずです。

鈴木選手は開幕戦を14位で終えていますが、ショットの調子は良くパットさえ決まれば優勝争いできるくらいの内容でした。それでも気持ちを切らすことなく上位で終えたことで2019年に優勝経験のある今大会に臨んでいました。

画像: 明治安田レディス ヨコハマタイヤの最終日。ティーインググランドの鈴木愛(撮影/姉崎正)

明治安田レディス ヨコハマタイヤの最終日。ティーインググランドの鈴木愛(撮影/姉崎正)

3日目の最終ホールで短いパットを外しボギーとしたこともあってか、夕方5時までパット練習をしていた姿が印象的でした。両わきの下にクラブを1本挟んで上体の一体感や動かし方を安定させるドリルを続けていました。

鈴木選手が最後まで残ってパット練習する姿はコロナ前までは毎週見られていましたので、オフにたっぷりとトレーニングを積んで来たことで長く練習できる体力も戻って来たことが優勝につながったことでしょう。

画像: 4日間大会では自身初の完全優勝を達成した鈴木(撮影/姉崎正)

4日間大会では自身初の完全優勝を達成した鈴木(撮影/姉崎正)

今大会の4日間のスタッツを見るとパーオン率は2位、パット数は3位とショットとパットが噛み合ったプレーであったことが見て取れます。ではそのスウィングを見てみましょう。

ややストロンググリップで握り、バランスの取れたアドレスです。テークバックでは体を揺さぶる度合いが減り、上体が右に流れることなく右の股関節にしっかりと角度が作られています。

画像: 連続写真の撮影場所はダイキンオーキッドレディス練習日(撮影/大澤進二)

連続写真の撮影場所はダイキンオーキッドレディス練習日(撮影/大澤進二)

切り返しで左のひざを逃さずに左足を踏み込み、そこから右の股関節から左の股関節へと骨盤を回旋させていきます。

画像: 下半身や体幹のブレがまったく感じられない(撮影/大澤進二)

下半身や体幹のブレがまったく感じられない(撮影/大澤進二)

インパクトからフィニッシュまで下半身や体幹のブレがまったく感じられず、フィニッシュを崩すこともほとんどありませんでした。まさにオフのトレーニングと自分で考えながら作り上げたスウィングでつかんだ優勝でした。

画像: この体幹の安定感はオフのトレーニングの賜物

この体幹の安定感はオフのトレーニングの賜物

技術、体、心が高次元でバランスされた鈴木選手はかなり手強い存在になるでしょう。最終日にスコアを伸ばして終えた山下美夢有選手、2位タイで終えた藤田かれん選手らを今週の「Vポイント×ENEOSゴルフトーナメント」では注目したいと思います。

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