開幕戦の「ダイキンオーキッドレディス」で製品自体は見ていたのですが、今週になってようやく、練習グリーンにお目見えしました。PGAツアー「アーノルド・パーマー招待 by マスターカード」でスコッティ・シェフラーが「スパイダー ツアーX」に移行し優勝を飾っています。
その「スパイダー ツアー」シリーズにトラス構造のネックを装着した日本限定モデルが「スパイダー ツアー トラス」シリーズです。会場で「スパイダー ツアー トラス」と「スパイダー ツアーX トラス」、そして浅重心モデルの「スパイダー ツアーZ トラス」を確認しました。
トラス構造の三角部分を肉抜きしカーボンで埋めてあるのでネックの重量が軽減されています。そのせいもあってストロークした感覚はクランクネックのスパイダーと変わらない印象です。
ウェートをヘッド後方の左右に置くことで大慣性モーメントにし、ヘッドの軌道を安定させながら、トラス構造でミスヒットでのヘッドのブレを抑えています。それに加え、ボールの転がりを促すピュアロールインサートも搭載しているので、まさに全部乗せといった感じです。艶消しマットブラックのカラーの見た目もカッコイイ仕上がりです。
クランクネックの「トラス TM1」(トラスヒール)とセンターシャフトの「トラス TM2」(トラスセンター)の2モデルがあり、右にプッシュする傾向のあるプレーヤーには「トラス TM1」を、引っかけのミスの傾向があるプレーヤーには「トラス TM2」がお勧めだと教えてくれました。
やや小ぶりな「スパイダー ツアーX トラス」は後方のウェートを「スパイダー ツアー トラス」よりも少し前に装着することで操作性も兼ね備えたモデルだといいます。ソール面を見てみると左右のウェートがやや内側に装着されていることが見て取れます。スコッティ・シェフラーが投入した「スパイダー ツアーX」にトラス構造を持たせたモデルです。
最後に今作から誕生した「スパイダー ツアー」シリーズの中で最も浅重心の「スパイダー ツアーZ トラス」。「スパイダーX」に似た形状ではありますが、ソール面に注目するとフェース寄りの左右にウェートが装着されています。クランクネックの形状との相乗効果でブレード型のパターのようなフェースの開閉を感じられます。
まだツアーに登場したばかりで選手はテスト中ということですが、今週から実戦で投入する選手が現れるかもしれませんね。3月8日に発売開始されているようなので、同じ三角構造のネックを持つオデッセイ「Ai- ONE トライビーム」と店頭で打ち比べてみるのも面白そうです。