「Vポイント×ENEOS ゴルフトーナメント」の2日目を終え首位に立ったのは、トータル7アンダーで鈴木愛、竹田麗央、小祝さくら、1打差4位タイに柏原明日架、ウー・チャイェン、尾関彩美悠と続く。みんなのゴルフダイジェスト特派記者でプロゴルファーの中村修が現地からレポートをお届け。

天候は晴れ、気温18.4度、風速2.7m/sと絶好のゴルフ日和となりましたが、首位のスコアは昨日と同じ7アンダーで2日目を終えています。ピン位置と硬く速いグリーンがスコアを伸ばすことを阻みカットラインもイーブンパーとなっています。

そんなコンディションの中でスコアを伸ばしたのは竹田麗央が5アンダー、小祝さくらが4アンダー、柏原明日架が6アンダー、7位タイで終えた上田桃子が5アンダーとセカンドショットの精度、グリーン上でのタッチがスコアを伸ばせた大きな要因のようです。

今日注目したのは、最終組から3組前の鈴木愛、菊地絵理香、佐藤心結選手のグループです。佐藤選手は出だしこそバーディ発進でしたが、ずるずると崩れ残念ながら予選落ちとなりました。

イメージ良くコースに入れたという菊地絵理香選手は、前半に3つのバーディを奪い順調にスコアを伸ばしましたが、後半にパッティングのズレからチャンスにつけても決めることができませんでした。14、15番と連続ボギーとし首位とは2打差の7位タイで最終日を迎えます。

画像: 首位と2打差の7位タイで2日見目を終えた菊地絵理香(撮影/中村修)

首位と2打差の7位タイで2日見目を終えた菊地絵理香(撮影/中村修)

入念にラインを読み、ボールに引いた線を合わせる姿が印象的でしたが、後半のパッティングについては「読みにくいところもありましたし、なかなか決めきないなかで風を読み間違えたりして流れが悪くなりました」とのこと。

画像: 入念にラインを読み、ボールの線を合わせるもチャンスのパットをなかなか決められなかった(撮影/中村修)

入念にラインを読み、ボールの線を合わせるもチャンスのパットをなかなか決められなかった(撮影/中村修)

2日目はスコアを1つ伸ばして終えましたが「スコアを落とした気分」とトーンダウンのコメント。とはいえ、首位とは2打差なので明日の巻き返しに期待しましょう。

先週優勝の鈴木愛選手はショットの調子は悪いものの、昨日はチップインイーグルも含めて23パットで4アンダーにスコアをまとめていました。今日のほうが特にアイアンショットがバラつき、小技でパーセーブしながらのゴルフ。チャンスを決めたくてもパットまで入らない時間が特に後半で見受けられました。

画像: ショットの調子は悪いながらも首位に立った鈴木愛(撮影/中村修)

ショットの調子は悪いながらも首位に立った鈴木愛(撮影/中村修)

特に11、12番あたりではチャンスを決めきれずにフラストレーションがたまる展開でしたがコンビを組んだ福井良太キャディの「目指すのは優勝だけじゃなくて世界ランキングを上げることも大事」との言葉から気を取り直し、13番のパー5ではバーディを奪います。

画像: 「悪くなるとボールの下を打つクセが出る」といい、赤道を打つように修正してから、スコアを3つ伸ばし2日目を終えた(撮影/中村修)

「悪くなるとボールの下を打つクセが出る」といい、赤道を打つように修正してから、スコアを3つ伸ばし2日目を終えた(撮影/中村修)

パッティングについて「悪くなるとボールの下を打つクセがあるのを気がついて、赤道を打つようにしたら良くなった」と調子の悪かったパットをラウンド中に修正し、スコアを3つ伸ばして首位タイで2日目を終えました。

菊地選手と鈴木選手を見ていて感じたのは、苦しい時間でもスコアを落とさずに粘れる力の強さです。アプローチやパットでしのぎながらチャンスを待ち、たとえそれを決められなくても我慢しながらホールを重ねて、細かい修正を施しながらプレーする姿に気持ちの強さを感じます。簡単に諦めない、優勝するんだという強い気持ちを表現したような二人のプレーは見応えがありました。

最終日はなんと、先週の明治安田レディス ヨコハマタイヤとまったく同じ、鈴木選手、小祝選手、竹田選手の3名。そんななかで鈴木選手は「(先週と同じ組み合わせなので)絶対に負けたくない」と気合が入っています。鈴木選手の2週連続優勝か、竹田選手の初優勝か、それとも小祝選手の10勝目か! はたまた、柏原選手、菊地選手、上田選手らが逆転するのか。最終日の天候は、午後には崩れ大雨の予報も出ています。どんな展開になるのか予想もつきませんが、明日も現地からのレポートをお届けします。

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