先週の臼井麗香選手のキレキレのアイアンショットを支えたヨネックス「EZONE CB702 フォージド」が気になっていたので、今週の「ヤマハレディースオープン葛城」の会場でヨネックスのツアー担当者にお願いして臼井麗香仕様の1本を借りて練習場で打ってきました。
クラブを見てみると深いポケットキャビティで軟鉄鍛造ボディにフェースはマレージング鋼のハイブリッド。ソール幅も広く、一見飛び系のアイアンかと思いきや7番のロフトは31度と、ここ最近の主流となっている32度に比べて1度立っているだけ。ということはロフトを立てずに素材と形状でボール初速を上げ弾道の高さを求めたモデルといえるでしょう。
「ヤマハレディースオープン葛城」プロアマ大会日の練習場で先週の初優勝の挨拶をしつつ、アイアンについて聞いてみると「1年くらい前から使用しています。打感も抜け感も球の高さも気に入っていますし、ミスにも強いですね」とクラブ契約フリーの臼井選手がヨネックスのアイアンを愛用する理由を教えてくれました。
早速、作ってもらった8番アイアン(ロフト角35度)を近くの練習場に持ち込み試打してみると、確かにマレージング鋼独特の弾き感はあります。ただそれ以上に弾道の高さや飛距離、下めでヒットしてもボールを上げてくれるやさしさをとても感じました。
国内男子ツアーでは4番や5番アイアンをUT代わりに投入する選手もいるとか。女子レギュラーツアーの優勝者が使用するアイアンですが、決して難しくなく多くのアマチュアゴルファーの武器になりそうなアイアンだという印象を持ちました。
コンパクトな弾道計測器ボイスキャディのSC4を持ち込んで計測してみると、弾道の高さ、スピン量、つかまり、飛距離と8番アイアンの数値としてはまずまずの数値が並びました。
ソール幅が広いのですが、ちょうど真ん中あたりが一番高くなっているV字型のバウンス形状のせいもあり、引っかかることなく抜けの良さも感じます。臼井選手はこのアイアンに打感は硬めのタイトリスト「プロV1x」のボールを使っていますので、打感の硬さについては心配するほどではないでしょう。
契約フリーの選手では、森田遥、原江里菜、横峯さくら、高木萌衣などがそれぞれモデルは異なりますが、ヨネックスのアイアンを使用し、男子ツアーでも片山晋呉、岩田寛なども使用しているとのこと。一度手に取ってみてはいかがでしょうか。