国内では岩井明愛・千怜姉妹を筆頭に、兄弟・姉妹そろってツアーで活躍する、という例がいくつかある。それは海外でも同様だが、先日とある兄弟の“コンビ解消”が発表された。兄フィル・ミケルソンと、そのキャディを務めていた弟ティムだ。
歴史を振り返ると、ミケルソンがプロデビュー時から25年もの間、“ボーンズ”の愛称で知られる名キャディ、ジム・マッケイ氏とタッグを組んでいた。それが解消となったのは2017年6月のこと。以降は弟のティムがキャディとしてサポートを続け、2021年には海外メジャー「全米プロゴルフ選手権」を制した。
兄がプレーし、弟がキャディで支える。この関係はLIVゴルフ移籍後も続いていたが、今回コンビ解消に至った理由は、弟ティムの生活の変化によるもの。2019年に妻マランダと婚約し、2020年に結婚、2021年には第一子が、2023年10月には第二子が誕生。ティムは家族との時間を増やすためキャディの退任を決めたようだ。
ミケルソンは自身のSNSで「私のキャリアの中で素晴らしい功績を残してきたが、それを弟のティムと分かち合えたことはこの上なく特別なことだ。この8年間、彼が私のためにバッグを持ってくれて、そして生涯の弟としていてくれて本当に幸運だった」とコメントした。
兄弟コンビの円満解消だけでなく、ティムの後任が誰になるのかという点も話題となっている。LIVゴルフの次戦マイアミは4月5日、そしてその翌週には海外メジャー・マスターズが控えている最中での出来事だからだ。
未だミケルソンからの発表はないが、海外メディアでは、新たにキャディとして選ばれたのはキャディ歴20年以上のベテラン、ジョン・ヤーブロー氏だと報じられている。真偽のほどは定かでないが、事実としてヤーブロー氏が過去10年間タッグを組んでいたスコット・ストーリングスが、自身のSNS上でコンビの解消を報告している。