国内女子ツアー第5戦「ヤマハレディースオープン葛城」の初日、午前スタートで暫定首位に立ったのは6アンダーの小祝さくら、1打差暫定2位に穴井詩、2打差暫定3位に櫻井心那、岩井千怜と続く。みんなのゴルフダイジェスト特派記者でプロゴルファーの中村修が現地からのレポートをお届け。

3人1組の40組が午前と午後に分かれてスタートする120名のフィールドとなっている「ヤマハレディースオープン葛城」。初日は7時25分のインコースからスタートした山下美夢有、小祝さくら、穴井詩の注目組の後半9ホールについて歩きました。

画像: 初日の午前7時25分スタートの小祝さくら(左)は6アンダー暫定首位、山下美夢有(中)3アンダー、穴井詩(右)は5アンダーで終えた

初日の午前7時25分スタートの小祝さくら(左)は6アンダー暫定首位、山下美夢有(中)3アンダー、穴井詩(右)は5アンダーで終えた

暫定首位に立った小祝選手は、「ショットはそこまで調子は良くない」とラウンド後のコメントでしたが大きなミスもなく要所要所でパットを沈め6バーディノーボギーのラウンドでした。見ていて、このコースはシーズンの中でも難易度高い大会なのにこんなに簡単だったかな? と思えるほどマネジメント通りにボールを運び危なげない内容でした。

今季はコーチを付けずに自分で考え調整しているといいますが、2年間吉田直樹コーチの元でドローやフェードの打ち分けから調整方法を学んだことで、ドローが強くなってきても自分で調整できるようになり今季の好成績につながっているようです。

画像: ショットの調整も自分でできるようになったことは大きな成長

ショットの調整も自分でできるようになったことは大きな成長

「今週グリップの握り方を変えた」というパッティングのグリップのおかげか、パットも好調なようです。左手の小指の握る位置を変えたことでフェースコントロールが安定してきたといいます。そういう意味でも自分なりにマイナーチェンジを加えたりしながら調子を上げて行けるようになったことが大きく成長した点ではないでしょうか。

画像: クロスハンドで握る左手の小指の位置を変えたことでフェース面のコントロールが安定したという

クロスハンドで握る左手の小指の位置を変えたことでフェース面のコントロールが安定したという

同組の1打差5アンダーで終えたディフェンディングチャンピオンの穴井詩選手は、昨年ほど調子は良くないが「(グリーンの)外して良いほうに外せるようになってきたことでスコアメイクできている」と好調ではないなか、マネジメントでスコアを作って初日を終えました。

やや打ち上げの3番ホールのパー5がドライビングディスタンス計測ホールになっていました。穴井選手の位置にいるボランティアが手にしているGPSの計測結果がスマホに表示されるようになっているそうです。昨年まではフェアウェイ両側の印から歩測して計測していましたので、より正確な距離が計測できるようになっています。

画像: 36歳でも衰えない飛距離で5アンダーで初日終えた穴井詩

36歳でも衰えない飛距離で5アンダーで初日終えた穴井詩

穴井選手の位置で250ヤードと教えてくれましたが、そこから20ヤード後ろに小祝選手、さらに20ヤード弱後方に山下選手となりました。打ち上げの分ランも出にくい状況でしたが36歳になる穴井選手のポテンシャルの高さを改めて見せつけられました。今週は森田理香子、小林夢果選手といった飛ばし屋との飛距離対決もチェックしていきましょう。

画像: やや打ち上げの3番パー5のドライビングディスタンス計測では穴井詩が250ヤードを記録

やや打ち上げの3番パー5のドライビングディスタンス計測では穴井詩が250ヤードを記録

3アンダーで終えた山下選手は、抜群のショットの安定で、惜しいパットが幾つもありましたので先週に引き続き好調な様子。調子のバロメーターでもある、ピタリと収まるフィニッシュへとリズムよく振り抜けているので明日以降パットが入り出すと優勝争いに加わってくることでしょう。

画像: ピタリと決まったフィニッシュは山下美夢有の調子のバロメーター

ピタリと決まったフィニッシュは山下美夢有の調子のバロメーター

午後スタート組でスコアを伸ばしているのは、先週3位で終えた小林夢果、笠りつ子、竹田麗央選手が3アンダー、脇元華選手が2アンダーとなっています。引き続き現地からのレポートをお届けします。

写真/中村修

※文中の順位、スコアは2024年3月28日16時0分時点の暫定のものです。

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