まずはソールが滑る感覚を覚えよう
みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。グリーン周りがスコアを作るためには重要なのですが、これがなかなか難しい。僕の場合ダフらないように気をつけて打っていますが、実はトップのミスも多いんですよね。ひどいトップになると、グリーンを通り越して、反対側からまたアプローチってことになります。
月刊ゴルフダイジェスト5月号の読者の悩みをプロが解決してくれる連載「読者記者がゆく。」という記事に、まさに「グリーン周りでトップが多い」という相談がありました。そのレッスン内容を試してみることにしました。
記事のなかでトップが多くて悩まれている読者の方は、初心者の方のようで、アプローチのときにヘッドが地面に届かない感じがするそうです。この記事で指導してくれている笠原将揮コーチによると、初心者の場合は地面にクラブヘッドが接触することに対して、潜在的に恐怖心をもってることも多いのだとか。なので、まずは地面をクラブのソールで叩くということを練習するのがいいようです。そうするとソールが滑るという感覚も分かってくるということ。これは初心者だけじゃなくて、グリーン周りが苦手な人にはとても大事かもしれません。ソールが滑るという感覚がいまいちわからない人は、ダフリやトップのミスが出やすいですからね。なので、まずはドンッと音がするくらいマットを叩いて、ソールが滑るという感覚を覚えるのがいいそうです。
やってみましたが、地面への当て方でソールの滑り方が変わってきますね。リーディングエッジから打ち込むような感じだと、ソールが滑ってくれません。やはりバウンスがしっかりと地面に当たるように意識することが大事だと思いました。そうするとドンッと地面にあたってもソールが滑ってくれます。
理想は左足体重でインパクト。体重が右に残らないよう注意しよう
そしてもうひとつの問題点が、ボールの飛び過ぎを嫌って体重が右に残ることだそうです。特に短めの距離のアプローチの場合「飛ばしたくない」という意識から、重心が右に残りやすくなります。また同時に「ボールを上げたい」という意識からヘッドを持ち上げてしまうのでトップになりやすいということなんですね。
理想はやはり左足体重のままインパクトすること。ボールを自分で上げようとする動きをしないということが大事なんですね。
そのためのドリルが、右足を1歩引いてボールを打つドリル。普通にアドレスしてから右足だけを1歩後ろに引いてつま先立ちにし、左足にほとんどの体重をかけます。この状態でボールを打つわけですが、体重が右に移ってしまうとバランスを崩すので、左足体重のまま打てるということなんですね。また最下点の位置も安定し、一定の入射角でヘッドが上から入ります。
やってみましたが、これ本当に上手く打てます。本当にインパクトがカツっといい感じになり、しかも何度打っても同じような当たりになります。ボールの高さもロフトがしっかり出してくれるので、ダウンブロー気味にインパクトしても大丈夫です。やはり、テークバックからインパクトまでずっと左足に体重が乗ったままというのがいいようです。ラウンドでも、嫌なライとかからなら、この打ち方をすればいいんじゃないかと思いました。
もしこのドリルでもダフったりトップしたりするという人がいたら、一度ボールの位置をチェックしてみるといいと思います。
フォローまで腕と体を連動させよう
最後にもうひとつポイントがあります。それはフォローまで腕と体を連動させること。腕を使ってヘッドを上から落とすと、最下点が地面より低い位置になってしまうので、小さい動きでも体の回転でヘッドを動かすことが大事なんです。
その感覚を覚えるためには、クラブを極端に短く持ち、グリップエンドをお腹につけたままスウィングするとよいそうです。やってみると、たしかに手だけでクラブを動かさず、フィニッシュもおへそが目標方向に向くくらい体が回転する感覚が分かりますね。
アプローチでトップしないためのコツやドリルを試しましたが、これってトップだけじゃなくダフリも防いでくれそうです。特に右足を引いて打つドリルはかなり良かったですね。アプローチする前にこの素振りをして、左足体重のイメージを持つだけでも結果が変わりそう。ぜひみなさんも試してみてください。