今季の使用ドライバーは、スリクソンZX7 MkⅡのLSというプロトモデル。スリクソンのドライバーを使う女子選手で、小ぶりに見えるフォルムのZX7のロースピン(LS)プロトを使うのは竹田のみ。ダンロップのツアー担当に聞いた。
「ZXシリーズの各モデルを実際に打ち、形状・打感・振り心地を気に入ったのが、ZX7でした。そして、最も飛距離が出ていたのが、(市販していない)ZX7 LSでした。今季開幕戦のダイキンオーキッドレディスからの使用です」(ダンロップ担当者)。ヘッドスピードが十分にあり、高弾道で落ち際から右に流れるフェードが持ち球の竹田にぴったり合ったわけだ。ロフト8.5度のヘッドを9.5度に寝かせて使う。
アイアンセットもスリクソンZX7 MkⅡ。ただし5Iだけは反発性能が高く、ZX7よりもロフトが1度立ったZX5 MkⅡを入れる。「ZX7の6IからPWは『球の高さが安定していて球筋のバラつきも少ない』とチョイス。5Iのみ『もう少し飛距離が欲しい』とリクエストを受け、ZX5をテストしたところイメージ通りのキャリーが出て決まりました」(同担当)
ウェッジはクリーブランドRTX 6 ZIPCOREの50度、54度、58度。ソールなどカスタマイズすることなく、そのまま使用とのこと。シャフトはアイアンと同じモーダス³ TOUR120。
パターはオデッセイAiーONE #7のショートスラントネックタイプ。構えた時のイメージと据わりの良さから角型マレットにこだわって数モデルをテスト。最後に残ったAiーONE #7とAiーONEーMILLED #7の2つから「転がりが良く、距離感も自分に合う」と決定、2月のオフ合宿から使い、そのまま今季のツアーに入っている。
ボールはスリクソンZスター。「打感の軟らかさと思ったようにスピンコントロールができるところと、アプローチでの食い付きが良くスピンが強くかかるところが気に入っています」(本人)
今季の第2戦、3戦、4戦目が、それぞれ5位、5位タイ、6位タイ、5戦目のヤマハレディースでは最終日を首位でスタートしたが、惜しくも2位タイ。長所のロングドライブを活かして、今季パー5での平均スコアは4.629でツアー1位。初優勝へ早めに手が届けば、賞金女王争いにも顔を出しそうなポテンシャルの持ち主だ。
長打のショットメーカーらしい14本
1W/スリクソン ZX7 MkⅡ LSプロト(9.5度)・ツアーAD UB5(X)
3W/スリクソン ZX MkⅡ(15度)・ツアーAD UB6(S)
7W/スリクソン ZX MkⅡ(18度)・ツアーAD UB6(S)
4U/スリクソン ZX MkⅡハイブリッド(22度)・ツアーAD DI75(S)
5I/スリクソン ZX5 MkⅡ(22度)・N.S.プロ モーダス³ TOUR120(S)
6I~PW/スリクソン ZX7 MkⅡ・N.S.プロ モーダス³TOUR120(S)
GW・AW・SW/クリーブランド RTX6 ZIPCORE(50・54・58度)・N.S.プロ モーダス³TOUR120(S)
PT/オデッセイ Ai-ONE #7 S(3度)
BALL/スリクソン Zスター
※スペックは編集部調べ ※1Wはネック調整でロフト8.5度→9.5度 ※スペックとスタッツは4月4日時点のもの
※週刊ゴルフダイジェスト2024年4月16日号より(PHOTO/Hiroyuki Okazawa、Tadashi Anezaki)