ゴルフの上達を目指すゴルファーにとって役立つ情報を発信する「みんゴル・ゴルファー応援隊」。その隊長に就任したシングルプレーヤー・マツケンが上達のヒントになることを紹介。今回は、「パッティングの基本」がテーマです。
画像: 自然体に近い感じで立つことが「不動の下半身」を生む、とマツケン氏は語る

自然体に近い感じで立つことが「不動の下半身」を生む、とマツケン氏は語る

重力に逆らわず、立っている感覚

前回に引き続き「基本の基本」シリーズ。今回はパッティング編です。

ジュニア時代に、よく言われたのは、「パッティングに不可欠なのは不動の下半身」ということでした。

確かにそのころ、憧れていたジャック・ニクラスや、セベ・バレステロス、青木功プロ、中島常幸プロなど、国内外のトップ選手はどんな状況でも、微動だにしない下半身が印象的で、次々とミラクルパットを決めていた記憶が鮮明に残っています。

また、「何時間立ち続けていても疲れないアドレスを作れ」ということも言われました。「パットの名手」と呼ばれた選手は誰もが、長時間練習グリーンに居たものです。よくあんなにずっとパッティングの姿勢を続けていられるものだと感心していましたが、そうした疑問をコーチにぶつけると、「それだけ長く立っていられるのは、それだけ理に叶った構えになっているハズだ。よく観察してみろ」と言われました。

改めて、そうした名手たちのパッティングのフォームやアドレスを自分なりに観察してみて、見えてきたのは、「微動だにしない下半身」といっても、下半身をガチガチに固めているわけではなく、自然体に近い感じで、言ってみれば「重力に逆らわずに立っている」ということです。

具体的には、足の重心は土踏まず付近、少し曲げた膝がその真上に乗っています。さらにその上に股関節の中心がしっかり乗った状態になっています。足やひざ、太ももなどの筋肉に力を入れて、姿勢をキープしようとするのではなく、自分の体重を重力に逆らわずに支える。武道でいう「正中線」という考え方に近いかも知れません。

自分で試してみると、「おお、これなら頑張らなくてもブレずに長時間構えていられる!」と実感出来ました。

少し変なたとえですか、この感覚、揺れる電車の中で立っている時にハッキリと実感出来ました。揺れに対抗しようと足裏に力を入れて踏ん張るより、身体の重心がセンター(身体の中心)から外れないように意識したほうが、余計なエネルギーを使わずに体勢を保てるのです。

こうした意識でアドレスを作るようになってから、確かに長時間パッティング練習してもあまり疲れなくなりました。また、打点のブレも少なくなって、パットの好不調の波が少なくなった気がしています。

パッティングやショートゲームは、カップという目標物が、より近くにあるため、当然ですが、より精密にターゲットへの「照準」が求められます。

照準の基礎になるのは、まさにアドレス。毎回同じ照準で目標を狙うことが出来なければ、カップインの確率を高めることは困難でしょう。そのために不可欠と言える「微動だにしない下半身」。この作り方。参考にしていただけけたら幸いです。

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