ゴルフを始めたばかりのビギナーや初心者にとって、スウィングについての疑問は尽きない。埼玉県草加市のゴルフスクール「Tom's Bishon草加店」専属のJJコーチに「練習場で欠かさずやりたいルーティン」を教えてもらおう。

打ちっ放しやインドアスタジオでの日々の練習の際に、「欠かさずやっておきたいルーティン的な練習があります」とJJコーチ。

「練習では各々の課題に取り組んでいるかと思いますが、その前のウォーミングアップとして、24~30球ほどかけて、全番手を一通り打ってみてください」(JJコーチ、以下同)

画像: 24~30球で全番手を下から順に打っていく。この練習を日々の練習の一番最初に、ウォーミングアップとして取り入れてみてほしいとJJコーチは言う(写真はイメージ)

24~30球で全番手を下から順に打っていく。この練習を日々の練習の一番最初に、ウォーミングアップとして取り入れてみてほしいとJJコーチは言う(写真はイメージ)

なぜ24〜30球で済ませるのか、全番手を触る必要があるのか。それは簡潔に言えば「ラウンドを見据えたウォーミングアップを普段から習慣付けておきたいから」とのことだ。

「ゴルフ場に併設されている練習場では大体の場合、ワンコインで24〜30球くらい打てます。コースの朝の練習場は時間的余裕があるとは限りませんから、しっかりと意図を持って練習したいですよね。だからこそラウンドで使う番手は決められた少ない球数のなかで一通り触っておきたいんです」

もちろん24〜30球の内訳は人によって異なってくる。ビギナーであれば、使うクラブの本数を絞って練習しているという場合もあるだろう。JJコーチは目安として「アプローチの比率は多めにしてください」という。

「内訳を考えるのもマネジメントのうちと言えますが、目安としてたとえば24球だとしたら10球、大体半分くらいはアプローチにかけてください。10球の配分の中でPWは5球、SWは5球……といったように、本数に応じてさらに分けていきます。下の番手から、どんどん番手を上げていき、打つ球数もだんだん減らしていきましょう。1番上の番手であるドライバーで2~3球が目安です」

画像: 24~30球の内訳はゴルファーによって異なる。「それを自分で考えるのもマネジメントのうちですが、目安として、24球だとしたら10球はアプローチにかけてください」とJJコーチ

24~30球の内訳はゴルファーによって異なる。「それを自分で考えるのもマネジメントのうちですが、目安として、24球だとしたら10球はアプローチにかけてください」とJJコーチ

早い話が、体を温める準備運動のような練習でも、漫然と打たず、ちゃんと意図を持って行おうということだ。

「ラウンド前にウォーミングアップはするけれど、ルーティンが決まってなくて『本当にこれで大丈夫かな』と不安を抱えたまま練習を終えたり、ドライバーショットが上手くいかないと打ち続けて、気付いたらボールをほとんど打ち切ってほぼドライバーしか触っていなかった……なんてことは多くのゴルファーが経験してきたことでしょう。普段の練習から、24~30球で全番手触るというルーティンを取り入れることで、ラウンド前にやることが明確になりますし、日々の練習もメリハリがつきますよ」

協力/Tom's Bishon草加店

※2024年4月16日15時0分 一部写真を差し替えました。

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