川﨑春花は、21年11月のプロテストに合格すると年末の新人戦で優勝。22年8月のステップ・アップ・ツアー「山陰ご縁むす美レディース」でも優勝すると、9月の国内メジャー(公式戦)「日本女子プロゴルフ選手権」の最終日に64と爆発し、大会史上最年少優勝を飾った。その後10月の「マスターズGCレディース」でも優勝を挙げ、ルーキーイヤーに大活躍を見せた。
2023年は不調に苦しみながらも48位でシードを確保。2024年のJLPGA開幕直前の2月に開催された台湾ツアー「フォックスコンTLPGAプレーヤーズ選手権」で見事に優勝。JLPGAではここまで6戦し、4戦で予選通過し、トップ10が1回となっている。
その川﨑がお気に入りの一本に挙げたのはドライバー。ヘッドはテーラーメイド「SIMグローレ」の10.5度にセブンドリーマーズ(現IMIDE AND SUNS)のシャフト(モデル名とスペックは不明)を使用。
このドライバーのお気に入りのポイントを聞いてみた。
「高校1年生から使っています。顔も打感、球の飛び方も自分が思ったとおりに飛んでくれます。狭いホールで怖がらずに打てるんです」(川﨑春花、以下同)
「SIMグローレ」は上下をカーボン素材で覆うことで余剰重量を作り、バックフェースとヒール寄りに重量を配分したドローバイアスのモデル。ツイストフェースを採用したチタンフェースであることも川﨑の感じる打感の良さにつながっているようだ。
ドローヒッターの川﨑は左ドッグレッグでは思い描いたとおりのドローで飛ばし、右ドッグレッグではストレート目のドローで攻めるという。
「ドローの曲げ幅や高さもコントロールできるので、他のモデルをテストしたこともあるのですが、やっぱりこのドライバーに戻ってきてしまうんです」
台湾では強風の最終日に上位陣はスコアを崩す展開のなかで粘り1打差で優勝を手にした川崎。昨年の不振からアイアンも22年当時に使用していたものに戻し、国内開幕戦では初日の出遅れを挽回し、9位タイで終えている。
目下の課題は「ショットとパットが噛み合うこと」と試行錯誤を繰り返しながら上位進出を目指している。川﨑春花のドライバーショットに注目してみよう。