最新セッティングは、パター以外のクラブを黒のコスメで統一しているのが特徴。もともと渋い黒色が好きらしく、「初めてブラックのニューT100を目にした時は、ルックスがあまりに良くて傷つけるのがもったいないと思ったほど。クラブ全体が引き締まって見えて、自分の目にしっくりきます。(瞳の色が青いので)反射のまぶしさが軽減される点も気に入っています」とスミス。
旧T100シリーズには限定販売でブラック仕上げがあったが、このT100(T150)には、今のところないので完全なカスタム仕様。ちなみにSM10にはジェットブラックというラインがあって一般ユーザーも購入可能だ。
2年前の全英オープン優勝時と比べると、ドライバーがTSi3からTSR3へ、アイアンが旧T100から新T100へ、ウェッジがSM9からSM10へ、とまさに正統進化。ウェッジ4本のロフトも46・52・56・60度のままで変化なし。
ドライバーのロフトは10度で、ネック調整はオリジナルのA1ポジションで変更なし。TSR2とTSR3の両方をテストし、操作性の高さ優先でTSR3を選んだという。
アイアンは、6I~9IがT100、5IがT100よりも2度ストロングロフト設計のT150。2Iと3IはミズノプロFLI-HI。この2本もブラックヘッド仕様だ。
唯一替わったのがTSi2からピンG430 MAXへ変更した3W。LIV事情に詳しい、あるシャフトメーカーの担当者に聞くと、ピンゴルフは数年前からLIV会場でのギアサポートを手厚く行っていたという。実際、クラブに一家言を持つB・デシャンボーはPGAツアー時代、契約するコブラのクラブを使っていたが、現在は14本のうち、10本をピンのクラブに替えている。
スミスの3Wも同様で、現場でのリクエストに合わせて組み上げてもらった1本に間違いないだろう。シャフトはベンタスTRレッドの7X、飛距離の目安はキャリー250ヤード、トータル260ヤード。
パターは全英オープン優勝時から替わらずスコッティ・キャメロン009・M。ヘッド素材が違うが、ジョーダン・スピースのパターと同形モデル。
アイアンは3モデルのコンボ
1W/TSR3(10度)・ベンタスTRブルー(6X)
3W/ピン G430 MAX(15度)・ベンタスTRレッド(7X)
7W/TS2(21.75度)・UST Mamiya Elements Red 8F5(X)
2I・3I/ミズノプロ FLI-HI(16.5度・19度)
5I/T150 ブラック仕上げ(25度)・KBSツアー130 カスタムブラック(X)
6I~9I/T100 ブラック仕上げ・KBSツアー130 カスタムブラック(X)
GW・AW・SW・LW/ボーケイ・デザイン SM10 ジェットブラック(46度・52度・56度・60度)・KBSツアー130 カスタムブラック(X)
PT/スコッティキャメロン 009・M ツアープロトタイプ
BALL/プロV1x
※スペックは編集部調べ(4月8日時点のもの)※7Wはネック調整でロフト21度→21.75度 ※2Iと3Iのいずれか1本を抜いてプレー
※週刊ゴルフダイジェスト2024年4月23日号より(PHOTO/Blue Sky Photos)