どんな距離、どんな番手でも、体の回転で打つ
みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。スコアをまとめるためにはアプローチがとても重要なわけですが、アプローチって経験が物を言うもんです。いかにいろんなシチュエーションから打っているかということが重要になってくるんですね。週刊ゴルフダイジェスト4/30号の「40Y以内のアプローチ ベテランプロの知恵と技」という記事に、経験豊富なシニアプロによるアプローチレッスンが載っていました。そこに書かれていた「打ち方の大基本」というのをやってみました。
この記事の中では「アプローチが上手い人は打ち方が上手いのじゃなく、状況判断がうまいんです」と書かれています。アプローチのときにはライをしっかりと見極め、弾道をイメージして落とし所を決めることが大事だということです。クラブもサンドウェッジと決めてしまわず、状況によっていろんな番手を使うことも大事ということです。そういうことがアマチュアはできていないから寄らないんですね。記事の中では、その判断の仕方や、打ち方のバリエーションなんかが紹介されていました。
そんな記事の中から僕が気になったのは「これが打ち方の大基本」と書かれていたページです。打ち方で大切なのは、どんな距離、どんな番手でも、体の回転で打つことと書かれていました。短い距離だと、どうしてもヒョイッと手先だけでクラブを振ったりしてしまうのですが、そうするとパンチが入ったり、入射角がバラバラになったりするわけです。そうならないためのドリルが載っていたのでやってみました。
そのドリルは、ひじのあたりにクラブを挟み、肩、胸を回すシャドースウィングをするんです。そうすると、体を回してクラブを振るという感覚が分かるということです。
実際にやってみると……
やってみましたが、たしかにクラブが挟まっていると手先だけで打つことができません。そしてこれ意外と難しいです。しっかり体と腕が連動して回転していかないと上手く振れないんですよ。ちょっとでも手先で振ろうとすると、挟んでいるクラブが落ちちゃうんです。最初は何度か落ちちゃいました。常に腕とクラブが体の正面にあるというイメージを持つと、体の回転もしやすくなるようです。
普段のアプローチではあまり体を回転させるイメージがなかったので、ここまで体を回すのかと少し驚きました。でも、たしかにこれだけ体の回転と腕が連動して回転すると、入射角や最下点が安定して、ミスが少なくなりそうですね。
シャドースウィングだけでなく、実際にボールを打ってみましたが、今までよりもシャローにインパクトできて、入射角や弾道が安定する感じがします。ただ、いつもと全く動きが違うので、最初は何度かミスショットが出ました。もう少し練習して、体を回して打つという動きを覚えないとダメですね。
その後、ひじの下に挟んでいるクラブを外して打ってみました。クラブは挟んでいなくても、挟んでいるイメージを持ちながら振ると、体が回転できてけっこう上手く打てます。何回かクラブを挟んで素振りをして、そのイメージのまま打つという練習をすると、かなり効果がありそうです。特に短い距離のアプローチって、手先でチョンっとやってしまいがちですが、そんなときでも体をしっかりと回すとパンチが入ったりすることがなく打てるようになります。最初はちょっと飛んでしまいそうで怖いですが、打てるようになってくると意外と簡単に短い距離も打てますね。
このとき注意することは体重配分。左6・右4くらいの、やや左足体重で構え、スウィング中もこの配分を変えないこと。体重移動してしまうと最下点がズレてミスショットにつながります。
シニアプロの言う「打ち方の大基本」というのをやってみましたが、たしかにミスが少なくなり、安定して打てる気がしました。クラブを挟むドリルも効果がありそうです。みなさんもまず基本的なこの「体を回す」とういう動きをぜひ体感してみてください。
この記事には打ち方意外にもいろいろとシニアプロの知恵が掲載されていたので、アプローチに悩んでいる人はぜひ読んでみてください。