「RKB×三井松島レディス」の初日を終え首位には、5アンダーで鈴木愛、森田遥、小祝さくらが並び、1打差4位タイに上田桃子、菅沼菜々、山下美夢有、篠原まりあ、川岸史果と続く。みんなのゴルフダイジェスト特派記者でプロゴルファーの中村修が現地からレポートをお届け。

気温25度の絶好のゴルフ日和に恵まれた初日ですが、風速5メートル前後の風がグリーンを乾かし、硬くスピードのある仕上がりになりました。初日の注目組である昨年のプレーオフを戦った山下美夢有、岩井明愛、千怜の最終組は多くのギャラリーを引き連れました。

岩井姉妹が組み合わされた際の過去の成績について、父・雄士さんから「二人で(スコア)伸ばすことはあんまりないんです」と聞いていたとおり、千怜選手は3アンダー9位タイ、明愛選手は4オーバーの91位タイと出遅れました。

画像: 最終日の「母の日」に合わせて姉妹でピンクのウェアを着用する岩井千怜。3アンダー9位タイで初日を終えた

最終日の「母の日」に合わせて姉妹でピンクのウェアを着用する岩井千怜。3アンダー9位タイで初日を終えた

最終日の12日が「母の日」ということで、大会を通して姉妹でピンクのウェアを着用すると前年優勝者の千怜選手から聞いていました。例年より硬く仕上げられたグリーンへの対応が明暗を分けた初日となりましたが、明日の明愛選手の巻き返しに期待しましょう。

画像: 昨年は妹・千怜とともにプレーオフを戦った岩井明愛は4オーバーと出遅れた

昨年は妹・千怜とともにプレーオフを戦った岩井明愛は4オーバーと出遅れた

前週の国内メジャーで最後まで優勝争いをした山下美夢有選手は、ベテランの清水重憲キャディと初タッグを組みました。16番パー3でバンカーの淵につかまるアンラッキーなダブルボギーもありましたが、首位から1打差の4アンダーで終えています。

清水キャディに山下選手の強さを聞いてみると「100ヤード前後のスピンコントロール、距離の合わせ方が抜群ですね。グリーンが硬かったのでピンまでの距離からマイナス5ヤードで伝えるとしっかりバーディチャンスにつけてきますね」とPWからSWまでのウェッジのコントロールショットは目を見張るものがあるといいます。

画像: 16番パー3ではバンカーの淵にボールが止まりダブルボギーを叩いた

16番パー3ではバンカーの淵にボールが止まりダブルボギーを叩いた

山下選手は練習日には新しいパターをテストしていましたが、先週使用したオデッセイの三角ネックを持つ「Ai-ONE トライビーム 2ボール」を引き続き使用していました。先週に比べるとグリーンのスピードはそこまで速くはありませんが、同じパターを使用し6つのバーディを奪う内容でした。

画像: 先週と同じパターを使用し首位から1打差の4位タイで発進した山下美夢有

先週と同じパターを使用し首位から1打差の4位タイで発進した山下美夢有

一方でパターをチェンジして好スタートを切ったのは小祝さくら選手。ツノ型のオデッセイ「Ai-ONE ミルド#7」を練習日からテストし実戦投入。5アンダーの首位で発進しています。先週までは樹脂のホワイト・ホット インサートのモデルと使用していましたが、チタンインサートで打感は少し硬く、弾きの良いモデルが福岡CC和白のグリーンとマッチしたようです。

画像: 練習日にテストを開始し投入したオデッセイ「Ai-ONE ミルド#7」で首位発進した小祝さくら

練習日にテストを開始し投入したオデッセイ「Ai-ONE ミルド#7」で首位発進した小祝さくら

もう一人パターをチェンジして首位で終えたのは、昨日誕生日を迎えた鈴木愛選手。元々使用していたピンのアンサータイプの「PLD」に戻していました。「状態が良くなってきてそれまで使っていたセンターシャフトだと切り返しのタイミングが合わなくなってきたので」と、10メートルはあろうかというロングパットから、4メートル前後のバーディパットまでしっかりと沈めて6バーディ1ボギーと歴代優勝者の強さを見せてくれました。

画像: ピン型のピン「PLD」に戻して首位発進を決めた鈴木愛

ピン型のピン「PLD」に戻して首位発進を決めた鈴木愛

最終日が強い雨の予報が出ていますので、明日も伸ばし合いの展開になりそうです。首位と2打差の3アンダーまでに19名、3打差の2アンダーまでには35名がひしめく大混戦になっています。明日も現地からのレポートをお届けします。

写真/中村修

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