プロコーチ・辻村明志が教えてくれた、アプローチの際に気を付けるべき「軸を意識した」打ち方を、シングルハンディの腕前を持つイラストレーターの野村タケオが実際に試してみた。

どんな場面でも「回転軸の中心」だけは絶対に変えない

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。僕はアプローチがけっこう得意なほうなのですが、それでも調子は日替わりで、突然全くダメになったりってこともあります。アマチュアだから仕方がないのかな~とも思いますが、やっぱこれってしっかりと基本ができていないからだと思うんですよ。週刊ゴルフダイジェスト5/21号に「アプローチの上達は”ランダム練”がいい!」という記事がありました。そのなかにアプローチの基本となることが書かれていたので、さっそく試してみることにしました。

画像: 週刊ゴルフダイジェスト2024/5/21号で特集されていた、辻村明志プロコーチが教える「アプローチで気を付けるべきこと」を実践!

週刊ゴルフダイジェスト2024/5/21号で特集されていた、辻村明志プロコーチが教える「アプローチで気を付けるべきこと」を実践!

この記事では辻村明志プロコーチが指導してくれているのですが、今年のマスターズに行って、そこの練習場でプロの練習を見て感じたことが書かれています。それによると、アプローチ練習は1球ごとに打つ場所や狙い所を変えているというんですね。そうすることで対応力が高まるというんです。これは打ちっぱなしの練習場でも毎ショット別のピンを狙ったり、弾道を変えたりすることで僕たちにもできるそうです。なので、ぜひこれはやってみてください。

で、この記事の中で僕が気になったのはその部分ではなく、辻村コーチの言う「打ち方が変わっても忘れちゃいけない大事なこと」という部分。アマチュアは球筋や打ち方を変えると、どうしても「回転軸の中心」がおろそかになってしまうというんですね。どんな場面でもこの「回転軸の中心」だけは絶対に変えてはいけないと辻村コーチは言っています。ただ、高い球や低い球を打つときや、人によって軸の位置は少し変わりますが、最初に決めた軸の位置は動かしてはいけないということです。

「回転軸の中心」は人によって違いはあるものの、だいたい左太もも内側が基本になるそうです。アドレスで肩、骨盤、ひざ、足をスクエアに構え、お腹を締めるように骨盤を立てて前傾します。そのうえで回転軸を意識して、ここをズラすことなく回ることで、再現性の高いアプローチができるということなんですね。

低い球を打ちたいときには軸を少し左寄りにして、高い球を打ちたいときは軸を右寄りにするといいそうですが、そのときに決めた軸を動かさないようにすることが大事だということです。

画像: (左)基本は左太ももの内側(中)低い球が打ちたいときは軸を少し左寄りに(右)高い球が打ちたいときは軸を少し右寄りに

(左)基本は左太ももの内側(中)低い球が打ちたいときは軸を少し左寄りに(右)高い球が打ちたいときは軸を少し右寄りに

実際にやってみると……

さっそく軸を基本の左太もも内側に設定して打ってみましたが、たしかに今まではどこを軸に回転しようなんてことは考えてなかったな~と思いました。左足に体重を乗せて、体重移動をしないで打とうと考えて打っていましたが、軸の考えはなかった。

画像: 左太もも内側の軸を中心に回転する

左太もも内側の軸を中心に回転する

軸を意識して、その位置を変えないようにして回転してみると、たしかに安定感が増す感じがします。クラブヘッドが地面に当たる位置も安定するし、手だけでチョイっと打ってしまうこともなくなる。しっかりと体の回転でアプローチできている感覚です。

次に少し軸を左右に変えても試してみました。軸を左に寄せて打ってみると、フォローが少し低く出る感じになって、確かに弾道も低くなりました。そして軸を少し右に寄せて打ってみると、打ち出しが少し高くなりました。軸の場所を少し動かしたうえに、ボール位置も少し左右に変えたりすると、けっこういろんな弾道が打てるので、これはかなりいいかもしれません。ただどうしてもテークバックで少し軸が右に動いてしまうことが多いので、軸を動かさない練習は必要だな~と感じました。

画像: 軸を決めても、スウィング中に左右に動いてしまっては意味がない

軸を決めても、スウィング中に左右に動いてしまっては意味がない

軸を意識する打ち方をやっていて気付いたのですが、僕は左足に体重を乗せて構え、低めの球を打つイメージなのに基本の位置よりも右寄りの軸で回転していました。これじゃイメージする球と、体の動きがチグハグになってしまいますよね。僕のアプローチがいまいち安定しないのはこれが原因だったのかもしれません。これからはしっかりと軸を意識して打たないとダメですね。

画像: 僕は左に乗った構えから、右軸でテークバックして、左に乗りながら低い球をイメージして打っていました。これではミスが出るはずです

僕は左に乗った構えから、右軸でテークバックして、左に乗りながら低い球をイメージして打っていました。これではミスが出るはずです

今回は平らな場所からのアプローチでしか試せなかったので、斜面から打つときにもいろいろと試してみないとダメですね。ぜひみなさんも一度「回転軸の中心」を意識してアプローチしてみてください。

この記事には他にもテンポの話など、けっこう大事なことがたくさん書かれていたので、ぜひ読んでみてください。

「アプローチの上達は”ランダム練”がいい!」を紹介!

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