女子ツアー黄金世代の実力派にして天然キャラクター・小祝さくら。そのゴルフ回路を覗く異色エッセイ。第40話、食べる、歩く、プレーは速く、スウィングはゆったり。
画像: こいわい・さくら。1998年北海道生まれ。ニトリ所属。8歳でゴルフを始め、17年のプロテストで合格。19年初優勝、20-21年は5勝を挙げ最後まで賞金女王を争う。22年2勝、23年1勝、今季も1勝を挙げ、ツアー通算10勝。「全米女子オープン頑張ってきます!」

こいわい・さくら。1998年北海道生まれ。ニトリ所属。8歳でゴルフを始め、17年のプロテストで合格。19年初優勝、20-21年は5勝を挙げ最後まで賞金女王を争う。22年2勝、23年1勝、今季も1勝を挙げ、ツアー通算10勝。「全米女子オープン頑張ってきます!」

小祝さくらは、食べるスピードが速い。このことは周りの人々の証言から明らかだが、本人は、「そんなことないですよ。誰か言っていました? そんなことないのに……」とちょっぴり不満そうだ。

でもやはり、プロゴルファーとして、どんな状況にでも対応するために、そういうクセが、知らず知らずのうちについたのかもしれない。「いや、たぶん、家系なんだと思います。そういう感じのスピードの家で育ったので」と今度は本人から摩訶不思議な答え。

プレーが速いのも周知の事実だが、歩くのももちろん速い。「そうですね。歩くのは日頃から速いです。せっかちなんですかねえ」とおっとりした口調で話をする小祝さくら。もうひとつ、ゆっくりな物事を挙げると、それはスウィングだ。これは、ゴルフにはとても大切な要素であり、ゆったりしたリズムで振ることができるから、正確に飛ばすことができるのだ。

このリズムは意識して作ったのだろうか?「いや、何も意識していなくて、何も考えていないですね」

よく使われる「チャー・シュー・メン」などの擬音のリズムを、小祝も使って練習したことがあるらしい。「それはやっていましたよ。私が学生時代、あのチャー・シュー・メンの漫画が流行っていて(『あした天気になあれ』)、それをやってみたり、あとは自分の好きな食べ物の名前を口で言いながら振ってみたり……」

残念ながら、何の食べ物で振っていたのかは思い出せないらしい。それは、さくらの好物、「牛タン」でも「ナマコ酢」でもないのは確かだけれど。

アマチュアの人に、ゆったり振るためのアドバイスをくれた小祝さくら。「切り返しを急がないことが大切です。チャー・シュー・メン、でも何でも自分のリズムを決めて、速くなる人も、逆に遅くなっちゃう人もですけど、メトロノームなんかを横に置いて練習するといいですよ」

画像: 飛んで曲がらないさくらのショット。果たして、このリズムを作った「言葉」は何だろうか……

飛んで曲がらないさくらのショット。果たして、このリズムを作った「言葉」は何だろうか……

ただし、小祝さくらは、パッティングでメトロノームを置いて行う練習は、合わなかったらしい。「それなのにおススメしたらダメですよねえ(笑)。でも、やっぱり、案外、言葉を使うのはいいと思います。私が使っていた言葉、何だったかなあ、お菓子でもなかったしなあ……」

小祝さくらのゆったりスウィングリズムを作った食べ物が何であるか、本人が思い出したら、またこの場でしっかり紹介したいと思う。

※週刊ゴルフダイジェスト2024年6月4日号より(PHOTO/Hiroyuki Okazawa、Shinji Osawa)

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