「リゾートトラスト レディス」の初日は5アンダーの暫定首位に小林光希、1打差暫定2位タイにリ・ハナ、桑木志帆、上田桃子、岩井明愛らが並ぶ。みんなのゴルフダイジェスト特派記者でプロゴルファーの中村修が現地からレポートをお届け。

2018年以来の関西ゴルフ倶楽部での開催となった「リゾートトラスト レディス」は、午前20組、午後20組に分かれてスタートしています。午前組で暫定首位は小林光希が5バーディノーボギー、1打差には前週に4戦連続の予選落ちから5位タイで終えたリ・ハナ、3パットのボギースタートから後半に4連続バーディで追い上げた桑木志帆、後藤未有、上田桃子、岩井明愛らが並んでいます。

画像: 「勝負しに来ていた」気持ちを思い出したと原英莉花は3アンダー暫定7位タイで初日を終えた

「勝負しに来ていた」気持ちを思い出したと原英莉花は3アンダー暫定7位タイで初日を終えた

今日注目したのは、原英莉花、小祝さくら、山下美夢有の注目組について歩きました。原英莉花選手は前半に3連続バーディを奪い、後半は1バーディ1ボギーの3アンダーで終え暫定7位タイで終えています。

今季はクラブがなかなか決まらずに試行錯誤を続けていることもあり、今一つ調子は上がって来ていません。まだシーズン序盤ではありますがメルセデス・ランキングも46位とらしくないプレーが続いていました。しかし今日のプレーを見る限り、プレー中の顔つきが変わったと感じました。

画像: 球筋をフェードに調整し安定したショットを見せた

球筋をフェードに調整し安定したショットを見せた

集中しピンを狙い打ちする原英莉花らしいプレーが随所に見られました。ラウンド後の囲み会見では、開催コースは違いますが初優勝した思い入れのある大会で「初心に振り返っていなかった。ここに来て初優勝した気持ちを思い出しました。絶対勝つというか、勝負しに来ていたと」と話しました。

そしてジャンボ邸での練習で「振り抜きが悪いと言われて、どっちのボールを打ちたいんだと、また言われちゃって。フェードで行けと言われて調整してきました」と指導を受けたと話します。その甲斐もあってドライバーの方向性は安定していましたし、ざっと数えても5ホールはバンカー越えに切られたピン位置にもアイアンショットは距離感も良く打てていました。

明日以降も「勝負をしに来た」原選手のプレーには注目していきましょう。

続いて前週の「ブリヂストンレディス」で優勝した竹田麗央選手に2打差の2位で終えた山下美夢有選手。来週の全米女子オープンに向けて調子を上げておきたいところだと思いますが、3バーディ1ボギーの2アンダーの暫定14位タイで終えています。

前の組が終わるのを待つ間に念入りに素振りをする姿も見られ、スウィングの感触を確かめながらの初日となりました。

山下選手の調子の良いときは、フィニッシュの形のままボールの行方を追う姿がバロメーターになっていますが、今日は何度もフィニッシュで手を放す場面がありました。しかし、ビシッと決まったときにはピンにピタリとつけ”お先バーディ”も見せてくれましたので、明日以降調子を上げてくるに違いありません。

画像: フィニッシュの形でボールを追う姿は山下美夢有の調子のバロメーターになっている

フィニッシュの形でボールを追う姿は山下美夢有の調子のバロメーターになっている

そして小祝さくら選手は、4バーディ2ボギーの2アンダーで暫定14位タイで終えています。今季は優勝1回トップ10回数7回(スタッツ上は2位)と常に上位に顔を出している印象です。テンポよくプレーするスタイルにキレのあるアイアンショットが小祝選手の持ち味ですが、今日はアイアンショットを左に曲げる場面が見られました。とはいえ今季はコーチをつけていない中で自分で調整できる力をつけたことで安定した成績を収めているので、調整しながら明日以降巻き返して来るでしょう。

画像: 今季優勝1回、トップ10回数7回と安定感を誇る小祝さくらは2アンダー暫定14位でホールアウト

今季優勝1回、トップ10回数7回と安定感を誇る小祝さくらは2アンダー暫定14位でホールアウト

初日を上位で終えた初優勝を目指す小林光希、桑木志帆、後藤未有らに加えて暫定順位ではありますが首位から3打差以内に25名がひしめく混戦になっています。明日2日目も現地からのレポートをお届けします。

※文中の順位は2024年5月23日15時0分時点の暫定順位となります。

This article is a sponsored article by
''.