初日を5アンダーの67でプレーし、初めての首位からのスタートとなった藤田かれん選手。前半はパットが入らず我慢の時間が続きます。7番パー5の3打目をピン1メートルにつけますが、「傾斜は下りのフックでしたがカップの右が低く見えて」とカップの右を抜けてパーで終えます。
この日のピン位置は、段のあるグリーンの傾斜近くに切られていることが多く。ホールアウトした選手はピン位置が難しかったと口を揃えていました。藤田選手もショットやパットが思うような結果にならずイライラしているように見えましたが、後半に入ると10番のパー5でバーディを奪うと一転し、12番、14番、18番でもバーディを奪い、8アンダーまでスコアを伸ばして終えました。
ラウンド後の囲み会見では「(前半にパットが決まらず)正直、腹立たしい部分もあったんですけど、ピンポジが難しかったので、それでも待っていたら(チャンスが)来るかなという感じで我慢していました」と話しました。
「18番のバーディは完璧でした」とティーショットをFWで刻んでフェアウェイをキープすると、157ヤードの2打目を8番アイアンでピン左手前約4メートルにボールを止めます。そこからリーダーボードをバックにバーディを決め「今日一番のバーディで締めくくれた」と初優勝を目指して決勝ラウンドに進みます。
「ネガティブな性格なので、前向きなことを話して欲しい」とコンビを組むキャディさんには自分の特徴や性格を話していると藤田選手。2戦目の「明治安田レディス」で2位タイの成績を残した後から予選落ちが続いていましたが、先週の「ブリヂストンレディス」は7位タイで終え、やっと不調を抜け出し今週を迎えていました。
グリーンを外しても「無理に攻め過ぎずにパーを重ね、チャンスを待つゴルフができるようになった」と、成長した姿を今週は見せている藤田選手。明日以降のプレーにも注目していきましょう。
初日に実測157ヤードの8番ホールでホールインワンを達成した髙木優奈選手。晴れてプロテストに合格しレギュラーツアーに参戦する姿は喜びに満ち溢れているように見えます。最終日はすべてのパー3ホールにそれぞれ800万円の賞金がかけられていますが、初日は主催者の好意により30万円が贈呈されました。
8番のパー3では7メートルくらいの長いバーディを決めスコアを2つ伸ばしトータル4アンダー、暫定15位タイで終えています。
スコアボードに目を移すと金澤志奈選手は2日間ノーボギーで9アンダーまでスコアを伸ばし暫定首位、パターを変えてパットが好調な尾関彩美悠が7アンダー3位タイでホールアウトしています。午後スタート組も後藤未有、小林光希、桑木志帆、小祝さくら、原英莉花選手らもスコアを伸ばして首位を追っています。明日も熱戦の模様を現地からのレポートでお届けします。
写真/中村修