パリ五輪のゴルフ競技は男子個人戦が8月1日、女子個人戦が8月7日にスタートする。
代表争いは男子が6月18日、女子が同25日に決定するが、とくに女子の争いはし烈を極める。
27日時点での最新ロレックスランキングでは畑岡奈紗が17位、23位山下美夢有、24位古江彩佳、30位笹生優花、46位岩井千怜……。
48位の岩井明愛は先週優勝したリゾートトラストのポイントは反映されていないため、ランクアップが期待される。
今週開催の全米女子オープンと代表決定直前開催の全米女子プロ選手権が控え、ポイントの変動が大きいため、現時点で日本ランキングトップの畑岡も当確とは言えない。
男子は世界ランキング15位の松山英樹は当確ラインだが、丸山監督によると「本人が行くという意思を示してくれれば……」という。2番手以降は84位の中島啓太、87位の久常涼、103位星野陸也……とPGAツアーやDPワールドツアーを主戦場としているため、ポイントの変動も大きく、残り3週間でも十分順位が変わること予想される。
パリ五輪でのゴルフ競技は1900年に実施されて以来、124年ぶりの開催。
当時は男子が36ホールで行われゴルフ歴5年のアメリカ選手が優勝、女子は9ホールで行われアメリカ選手がスコア「47」で優勝したが、"ふだんのゴルフ大会"という認識で死ぬまで金メダルを獲得したことを知らなかったという逸話が残るような競技だった。
当時と違い、オリンピックのゴルフ競技は大きく進化した。
日本代表の丸山茂樹監督は「話題になるオリンピックで、前回稲見(萌寧)選手が銀メダルを獲ったときに非常に盛り上がったので、今回は男子が獲得できるように全力でサポートして、これを機に日本の男子ゴルフ界が発展していくような想いを込めながら日々サポートしていけたらなと思います」
服部道子女子コーチは「稲見選手が東京オリンピック、銀ということが終わってから大反響で、そういったところが日本のジュニアや次世代へ繋げていきますし、年齢性別関わらずできるスポーツでありますのでそういったところで多くの皆様に応援や、プレーをしていただきたいと思うのでそういった活動もしていきたいです」
パリ五輪のゴルフ開幕まで66日。選手たちの活躍次第で日本のゴルフが大きく変わる可能性があるオリンピックのゴルフ競技。
ゴルフもスポーツから日本の文化として大きく発展できるよう、代表争いから選手たちにゴルフ界を盛り上げてもらいたい。