ハナ・グリーンとのマッチプレーの様相を呈した最終日は、「正直ベストなゴルフではありませんでした。”C”か”D”のレベルだった」というが、勝負のバックナインで3バーディを奪って1打差の勝利をつかんだ。
「6勝目なんて実感が湧かない。きっと1年後くらいに『あぁ、こんなことをしたんだな』と思えるかもしれません」
これで今季8戦6勝。6月までにシーズン6勝を挙げたのは08年のロレーナ・オチョア以来、史上4人目。
年間6勝は13年のパク・インビ以来で、アメリカ勢としてはコルダが生まれる前の90年にベス・ダニエルが達成して以来34年ぶりだ。
連勝記録が途切れた後も「これから楽しいことがたくさんある」と前向きだったが、その言葉の通り自由の女神を一望し、プレジデンツカップの舞台にもなったリバティナショナルGCで世界ナンバー1の実力を発揮した。
「常に100パーセントの力を出し続けています。昔から(ラファエル・)ナダルや(ロジャー・)フェデラーに憧れ、2人の魅力を併せ持った選手になりたいと思ってきました。ナダルの持つ闘争心、フェデラーの持つ優美さを追求していきたい」
21年後半からケガで数年苦労したが、それを克服した現在の状況が「とても楽しい。何よりハードワークが報われているのがうれしいです」。
またこの大会では、試合直前に病欠者が出たせいで繰り上がり出場した西郷真央が初日2位タイ、2日目3位タイと健闘。3日目76を打って後退したが、最終日を69で締めくくり、33位という成績以上に「収穫が大きかった」。
日本勢は西村優菜と古江彩佳が7位タイに入っており、次戦のメジャー、全米女子オープン(30日開幕)に弾みをつけた。
果たしてコルダの7勝目はあるのか、日本勢の活躍は?
※週刊ゴルフダイジェスト2024年6月11日号「バック9」より