米女子ツアーのショップライトLPGAクラシックで古江彩佳が単独2位に入った。直近の3試合連続トップ10入りの古江に対し、パリ五輪出場を目指す畑岡奈紗はまさかの失格。全米女子オープンで優勝した笹生優花が世界ランク日本勢最上位の6位につけ五輪確定。残る1枠を争う古江と畑岡の大会前の世界ランクは22位と19位。大会終了後の順位はまだ発表されていないが入れ替わる可能性もある。

大会初日畑岡は最終ホール(9番)でセカンドショットを茂みに打ち込み球を探すまでに時間を要した。捜索時間は3分以内とルールに定められているがそれを超過してボールを発見。しかしその場に競技委員も立ち会っていたがお咎めなしだったため、アンプレアブルを宣言してそのままプレーを続行し単独4位でホールアウトした。

画像: パリ五輪の残る1枠にもっとも近い2名である古江彩佳(左、撮影/姉崎正)と畑岡奈紗(右、撮影/Blue Sky Photos)

パリ五輪の残る1枠にもっとも近い2名である古江彩佳(左、撮影/姉崎正)と畑岡奈紗(右、撮影/Blue Sky Photos)

ところが翌朝現場にいた関係者からLPGAツアーに「捜索に3分以上かかっていた」と通報がありVTRで確認したところ3分25秒を要していたことがわかった。3分以内にボールが見つからなかった場合は2打地点に戻り4打目を打つべきだが、プレーを続行したことが「誤所からのプレー」とみなされ失格となった。

五輪出場権がかかる試合で久々の上位発進だっただけに悔やんでも悔やみきれない。「ルールはルール」といいながら「同伴プレーヤーやキャディではなく外部の指摘で失格になったのは納得いかない」と悔しさを滲ませた。

2日目までトップを走ったジェニー・シンもSNSで「競技委員がいて同伴プレーヤーが何も言わなかったのに。五輪争いのなか彼女は大きな代償を払わされた」と同情した。

いっぽう古江は首位に3打差7位タイからスターした最終日にノーボギーの6アンダー65をマークしリーダーボードを駆け上がり、2年前のスコティッシュ女子オープン以来のツアー2勝目はお預けになったものの単独2位に食い込んだ。

この日60をマークし逆転優勝を飾ったスウェーデンのリネア・ストロムが「走っていたので私は少なくとも3つバーディを奪って10アンダーまで伸ばそうと思ってプレーしていました」。その結果6つ伸ばし通算14アンダーでフィニッシュ。

「風が吹いて3日間の中で一番難しかったけれどパットが決まってくれて良かったです。自信になりました」と2週後のメジャー、KPMG全米女子プロゴルフ選手権に照準を合わせた。

オリンピック代表が確定するのは6月24日。泣いても笑っても残り2試合だ。

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