LIVに移籍してからあまりパッとしないジョン・ラームが全米オープンの欠場を表明した。原因は左足つま先の傷。感染症になりかねない状況に「医師と相談して」欠場を決めた。昨シーズンまでスコッティ・シェフラー、ローリー・マキロイと並びPGAツアー3強の一角を占めていたが現在世界ランクは8位。そんなラームがライバルの躍進について口を開いた。

21年トリーパインズで開催された全米オープンで優勝したラームが大会直前無念の欠場表明。大会前の火曜日、左足にビーチサンダル、右足に靴を履いて会見場に登場したラームは傷の状態を説明した。

画像: 全米オープンの欠場を表明したジョン・ラーム(写真/Getty Images)

全米オープンの欠場を表明したジョン・ラーム(写真/Getty Images)

左足の小指と薬指の間に穴が開いたような傷ができて痛みが激しいため「患部を乾燥させ出来るだけ早く治したい」ためにビーサンを履いていた。その場で棄権するとは言わなかったが数時間後SNSで欠場を明らかにした。

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前週LIVはヒューストン大会を開催。ラームは土曜日患部を麻痺させる(痛み止め)注射を打って出場した。しかし「ラウンド中痛みが抑えられるはずだったのに2ホール目ですでに効かなくなり」あえなく棄権。「感染症にならないように処置しているけれどまだ腫れと痛みがある」と説明した。

LIVに移籍してからまだ優勝がなく(とはいえ個人の賞金ランクは2位)今季のメジャーではマスターズが45位、全米プロで予選落ちをするなど記者から「今年は厳しい年なのでは?」と問われるとそれを即座に否定した。

「これまで出場した(LIV)ほとんどの試合でトップ10入りし優勝のチャンスもあったが残念ながらマスターズと全米プロは自分のベストではなかった。確かに最高とはいえないけれど、良いスタートを切れなくても良いフィニッシュができないというわけではない」と今後に期待を持たせた。

会見ではシーズン5勝の世界ナンバー1、シェフラーについての質問が相次ぎ、ラームは「素晴らしいと思う」と素直にライバルの実力を認め「昨年はショットに関してタイガーに匹敵するスタッツを叩き出した。今年のデータはチェックしていないけれど5勝もしているんだからショットメイクはそのまま、パッティングのスタッツがマイナスじゃなければいつでも勝てるはず」。

「これまで多くの選手がタイガーと比較されてきたけれど抜いた人はいない。シェフラーは本当の意味で彼の全盛期に並ぶかもしれない」と語った。

タイガーが強かった頃「タイガーをどう思うか?」という質問が記者会見の定番だった。中には「僕のことを聞いてくれ! タイガーに関する質問には答えない」と苛立つ選手も。今年は質問が「シェフラーをどう思うか」に変わっている。

ラームは予選ラウンドを松山英樹、ジョーダン・スピースと同じ組で回るはずだったが、欠場したことで予選会を勝ち抜いた24歳のジャクソン・スーバーが代わりに出場する。

その他の日本勢は金谷拓実、星野陸也、石川遼、清水大成、河本力の面々だ。

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