女子プロの妹、ツアーキャディの娘、軍団&チームに属する者、タイトル保持者など……、今年の日本女子アマは注目選手が目白押し。そこで上位争いをする選手や話題の選手をピックアップ。最終日は都心から近い名門・我孫子GCで無料観戦しよう!(※駐車場は選手&関係者が利用するため公共交通機関を利用してください)
画像: 3日目首位は練習生の山本優花(撮影/姉崎正)

3日目首位は練習生の山本優花(撮影/姉崎正)

●3日目首位は練習生の山本優花

画像: 3日目13アンダーでホールアウトした山本。後ろは最終日4打差で追う徳永歩(撮影/姉崎正)

3日目13アンダーでホールアウトした山本。後ろは最終日4打差で追う徳永歩(撮影/姉崎正)

2日目、64の8アンダーをマークし、首位と2打差の10アンダーでスタートした山本は3日目も難セッティングのなか、スコアを3つ伸ばしトップに躍り出た。

「優勝して(プロテスト)最終の権利を得て、プロになりたい」

山本は東京ロイヤルGCで練習生として働きながら腕を磨き、2度プロテストに挑戦。今年が3度目の挑戦となる。優勝すればプロテストの1次と2次が免除という大きな特典を受けられる。

2位の鳥居さくらに2打差で迎える最終日。逃げ切って、プロへの道を切り開く。

●2位は古江彩佳の”後輩”鳥居さくら

画像: 2位は古江彩佳の”後輩”鳥居さくら(撮影/姉崎正)

2位は古江彩佳の”後輩”鳥居さくら(撮影/姉崎正)

3日目ベストスコアの68で回り、4位から2位に浮上した鳥居。山本同様にプロテスト合格が目標だ。

今大会に優勝して「プロテストを一発合格したい」。

鳥居は滝川第二高校ゴルフ部3年でOGの古江彩佳が憧れ。粘り強いゴルフが信条の古江にあやかって、2打差逆転を狙う。

●4位タイは「ホールインワン少女」岩永杏奈

画像: 4位は「ホールインワン少女」の岩永杏奈(撮影/姉崎正)

4位は「ホールインワン少女」の岩永杏奈(撮影/姉崎正)

昨年の大会でエースを決め「ホールインワン少女」と有名になった岩永。ふだんのゴルフと合わせて7度目の経験だった。あれから1年、ホールインワンを出していないというが、岩永ならばそろそろ出してもいい頃!?

ホールインワンは狙って出せるものでもないが、岩永のパー3は見る価値がある。

最終日はトップと7打差でスタートする岩永。パー3の”イーグル”で大逆転優勝できるか!?

●7位タイは下部ツアーで優勝経験の都玲華

画像: 7位タイは下部ツアーで優勝経験の都玲華(撮影/姉崎正)

7位タイは下部ツアーで優勝経験の都玲華(撮影/姉崎正)

都は、今年4月のステップ・アップ・ツアー「大王海運レディス」で史上6人目のアマチュア優勝の快挙を成し遂げた。

最終日はトップと8打差でスタート。

ツアーで見せた実力で最終日挽回なるか?

●同じく7位タイは”ナショチ”のホープ、新地真美夏

画像: 7位タイは”ナショチ”のホープ、新地真美夏(撮影/姉崎正)

7位タイは”ナショチ”のホープ、新地真美夏(撮影/姉崎正)

今年のナショナルチームメンバーで3日目を終えて最上位の新地。

GDジャパンジュニアカップでは高校の部で18~20年で3連覇した岩井千怜に次いで、21、22年と連覇した逸材だ。

ちなみに、ナショナルチームメンバーはプロテスト1次2次が免除され、最終からテストを受けられる資格を持っている。

●15位タイは吉田優利の妹、吉田鈴

画像: 15位タイは吉田優利の妹、吉田鈴(撮影/姉崎正)

15位タイは吉田優利の妹、吉田鈴(撮影/姉崎正)

18年同大会覇者の吉田優利の妹で、オーガスタ女子アマに2年連続で出場した吉田。

「ショットがいまいち。パーオンができず自分のゴルフができなかった。でも最後まであきらめずにプレーする」

トップと10打差から大逆転を狙う。

●19位タイは「チーム辻村」の藤本愛菜

画像: 19位タイは「チーム辻村」の藤本愛菜(撮影/姉崎正)

19位タイは「チーム辻村」の藤本愛菜(撮影/姉崎正)

ナショナルメンバーの藤本は、昨年からツアープロコーチの辻村明志氏を師事。上田桃子、吉田優利、渋野日向子らがいる「チーム辻村」のメンバーとして、レベルアップを図っている。

昨年同大会では惜しくも2位。リベンジを誓ったが、3日目を終えてトップと11打差と苦しい展開。

それでもあきらめることなく1打1打に集中する。

●23位タイの中村心は2冠のタイトルホルダー

画像: 23位タイの中村心は2冠のタイトルホルダー(撮影/姉崎正)

23位タイの中村心は2冠のタイトルホルダー(撮影/姉崎正)

昨年、日本ジュニアと日本女子オープンローアマで日本タイトル2冠を獲得、3冠を狙ったが

「そのプレッシャーがちょっとあったかもしれません」

3日目トップと4打差でスタートしたがスコアを落とし、トップと12打差。

3冠は難しくなった?

●53位タイの齋藤愛桜、父は丸山茂樹の元エースキャディ 

画像: 53位タイの齋藤愛桜、父は丸山茂樹の元エースキャディ(撮影/姉崎正)

53位タイの齋藤愛桜、父は丸山茂樹の元エースキャディ(撮影/姉崎正) 

父・優希氏は、丸山茂樹の元エースキャディで20年サントリーレディスでは申ジエのバッグを担いで優勝に貢献した。

今大会、娘の愛桜はプロキャディの父を従えて難コースに挑んだ。

来週は父とタッグで全英女子アマに出場予定。4月開催の「ザ・ロイヤルジュニア」優勝で全英出場権と来年のアジアパシフィック女子アマの資格を得た。

ほかにも注目選手は、まだいる。

前年チャンピオンの飯島早織は38位タイ。

同じく38位タイの佐藤杏莉と50位タイの桑村美穂、59位タイの西澤美李はジャンボ軍団。軍団からはほかにも5選手が本大会に出場している。

55位タイの中嶋月葉は作陽高校出身で渋野日向子の後輩。23年伊藤園レディスではトップ10フィニッシュしている。

女子プロを目指すプロの卵がひしめく日本女子アマは見どころいっぱいだ。

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