みんなのゴルフダイジェストのYouTubeでは、プロゴルファーの癸生川喜弘と小島慶太の二人による“ガチ”がコンセプトのシリーズ試打企画「みんゴルガチギアトラック」を公開中。今回はコブラの最新ドライバー『ダークスピード LS』のロフト10.5度と9.5度の2種類のヘッドを打ち比べ、特性の違いや適応するスピード帯などを検証した。

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コブラ「ダークスピード LS」を徹底試打検証!【ヘッドスピード別&ロフト角別】

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今回、試打するコブラ『ダークスピード LS』 ドライバーは、ツアーにインスパイアされた形状で、構えやすいフルエアロボディとなっている。『ダークスピード』の『X』、『MAX』、『LS』の3モデルのなかではこの『LS』が最も低い重心位置設計になっており、その効果によって低スピンで速い初速と、抜群の飛距離性能と高い操作性が実現。さらに、操作性を高める調整可能なヒールとトウのウェイトに加え、ソール後方にバックウェイトも追加したことで寛容性も加わったクラブに仕上がっているという。

今回の『ガチ試打』のメインのチェックポイントとなったのは、『球のつかまり』と『スピン量』だ。試打開始早々、LS=ロースピンモデルのヘッド特性の宿命か、はたまたツアーモデルの難しさか、球が簡単にはつかまらないことが判明。そこで、このクラブの『球のつかまり』と『最適スピン』を導き出す最適ヘッドスピード帯を求めて試打が行われた。

ロフト角10.5度をHS42m/s前後で試打開始

画像: 今回試打するのはコブラ「ダークスピード LS」ドライバー(写真は10.5度)

今回試打するのはコブラ「ダークスピード LS」ドライバー(写真は10.5度)

試打シャフトにはメーカー純正の「ツアーAD for COBURA」(フレックスS)を使用。

画像: 「ツアーAD for COBURA(フレックスS)」を使用

「ツアーAD for COBURA(フレックスS)」を使用

癸生川プロの見た目の印象は、

「ヘッドが小さい。ディープフェースで小さいヘッドだから、難しそうに見えるかどうかは、好みでしょうね。構えたときに、フェース面は10.5度のロフトなりの見え方はします」

<トラックマン4のデータ>
クラブスピード●42.0m/s
ボール初速●62.4m/s
打ち出し角●11.8度
スピン量●3101rpm
降下角●32.4度
キャリー●223.5Y
飛距離●251.0Y
打ち出し方向●2.4度左
スピンアクシス●13.8度右
SIDE●14.2Y右

画像: ロフト角10.5度をヘッドスピード42m/s前後で試打したときのトラックマン4データ

ロフト角10.5度をヘッドスピード42m/s前後で試打したときのトラックマン4データ

癸生川プロの試打後の印象は「イイ感じで飛んでいますね。感触は同シリーズの他のモデルと比べて、打感がちょっと軟らかく感じるし、球がちょっとくっつく感じがあります」とまずまずの好印象。

ただ、ここで小島プロが気になる指摘をする。

「データを見た印象としては、球がつかまらないですね。コブラが発しているメッセージも『弾道としてはニュートラルからフェード』と謳っています。ただ、今のデータからはメーカーのいう『LS』というほどロースピンではないという印象も受けます。シャフトの軟らかさも、もちろん関係あるとは思いますけど。もうちょっと振ってみましょうか」

次に、このクラブの『つかまり』と『ロースピン』特性に最適なヘッドスピードを探るべく、ヘッドスピードを45m/sに上げて打ってみた。

ロフト角10.5度をHS45m/s前後で試打開始

<トラックマン4のデータ>
クラブスピード●45.5m/s
ボール初速●67.4m/s
打ち出し角●8.9度
スピン量●3237rpm
降下角●30.0度
キャリー●234.5Y
飛距離●265.0Y
打ち出し方向●0.3度左
スピンアクシス●4.4度右
SIDE●6.9Y右

<GCクワッドのデータ>
Hインパクト●7ミリトウ
Vインパクト●7ミリ低

画像: ロフト角10.5度をヘッドスピード45m/s前後で試打したときのトラックマン4データ(上)とGCクワッドデータ(下)

ロフト角10.5度をヘッドスピード45m/s前後で試打したときのトラックマン4データ(上)とGCクワッドデータ(下)

癸生川プロの試打後の感想は、「このくらいのスピード帯で振らないとつかまらないという感じがありますね。これより遅いと、ちょっと右にフェードして行くかなという感じがあります」というもので、球がつかまえられるヘッドスピード帯は45m/s前後からと感じたようだ。

小島プロは、『ロースピン』性能に関してコメントをした。

「スピン量が3237rpmのデータを見たときに、HS42m/sのときと同様にロースピンというほどロースピンなのかな? という印象はあります。ただ、今のは打点が7ミリ下に当たっているのでそのぶん、スピンが増えるっていうのもあるし、あとアタックアングル(入射角)が2.4度でちょっと上から入っているので、これもスピンが多くなる。それに加えてロフトが10.5度であることなどを考えれば、スピン量としては抑えられているのかなと思います」

次に、ロフト9.5度で試打をして、『つかまり』と『ロースピン』性能に関して検証した。

ロフト角9.5度をHS45m/s前後で試打開始

<トラックマン4のデータ>
クラブスピード●45.6m/s
ボール初速●67.7m/s
打ち出し角●11.6度
スピン量●2908rpm
降下角●34.2度
キャリー●243.0Y
飛距離●270.8Y
打ち出し方向●1.4度左
スピンアクシス●6.7度右
SIDE●6.2Y右

画像: ロフト角9.5度をヘッドスピード45m/s前後で試打したときのトラックマン4データ

ロフト角9.5度をヘッドスピード45m/s前後で試打したときのトラックマン4データ

試打の結果、10.5度と9.5度を比較して、『球のつかまり』と『ロースピン性能』はどのような違いが出たか。そしてクラブのパフォーマンスを引き出す最適なヘッドスピード帯などに関して、2人で意見を出し合った。

癸生川 9.5度の弾道はライナーで本当に強い。つかまらないから球が引っ掛けとかで左に行くというリスクは少ないと思います。9.5度になると、ヘッドスピードが45m/sくらい出ない人は難しい。出ないと球が滑っちゃうと思う。

小島 確かに、今のも多少右に滑っているからね。つかまりは10.5度と比べると、どう?

癸生川 9度はつかまりは、落ちる感じはするね。

小島 スピンは2908rpm入っています。ただ、ロースピンではないかというと、球が滑ったことと、ヘッドスピードが上がったことの2つで、スピン量は増えるので、その影響を差し引いたら、スピンは減っているのかなと思いますね。だから、多分つかまったときはけっこうスピンは減るんじゃないかなと思いますけど。

二人の試打後の感想は。

癸生川プロは「僕の印象はとにかく球が強い。球が左に引っ掛かりづらいヘッドなので、しっかり振っていけます。そして、振ったぶん、距離も出せるという印象ですね」という感想。

小島プロは「僕もつかまりづらいなという印象はあります。使い手を選ぶクラブで、ある程度スピード帯も必要だし、真ん中に当てる技術も必要なんだけど、でもそういう人がハマったら距離の恩恵も受けられるのかなという印象があります」ということだ。

みんなのゴルフダイジェストYouTubeのみんゴル試打班「ガチギアトラック」では、コブラ『ダークスピード LS』ドライバーのロフト10.5度で球をつかまえにいく試打や、10.5度でトウとヒールでヒットした時の寛容性を検証するなど、興味深い検証を行っているので、そちらもぜひ視聴してクラブ選びの参考してもらいたい。

動画で確認

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コブラ「ダークスピード LS」を徹底試打検証!【ヘッドスピード別&ロフト角別】

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THANKS/アコーディア・ゴルフ技術研究所

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