レッスンプロを育成(指導)するレッスンプロの先生が教える「ゴルフの教科書(基本)」。フルスウィングしたときに気持ちよく振れるように「ハーフスウィング」からレッスン中。これまでクラブを持つ前の体の使い方を解説してきた。今回から体とクラブをつなぐ「正しいグリップの握り方」を紹介しよう。【レッスンプロの先生とレッスンプロの教科書から学ぶゴルフの基本⑨】
画像: レッスンプロを育成するレッスンプロの先生が作った「ゴルフの教科書」に書かれた「ゴルフクラブの正しい握り方」を紹介

レッスンプロを育成するレッスンプロの先生が作った「ゴルフの教科書」に書かれた「ゴルフクラブの正しい握り方」を紹介

初心者には1カ月の時間をかけて教える「グリップ」

画像: 初心者には1カ月の時間をかけて教える「グリップ」

初心者には1カ月の時間をかけて教える「グリップ」

GD 前回はアドレス時に作った背骨の右への傾きをフィニッシュまでキープすれば、切り返しから自動的に左への体重移動ができるということを学びました。

原田 それで体幹ターンドリルを身につけるうえで必要な動きの勉強は概ね完了です。

GD 原田プロ、これはご報告ですが、自分でも練習場で早速試してみたんです。アドレス時の背骨の角度をスウィング中ずっと保つように強く意識したところ、ボールが真っすぐに飛んでいく回数が増えてびっくりしました。これまでどれだけ前傾角度とか背骨の右への傾きとかを適当にして打っていたのかを痛感させれました。

原田 ほう、それはよかった。何よりの報告ですよ。

GD アマチュアの皆さんは、前傾角度のキープができている気になっているだけか、そもそも真剣に課題として取り組んでいない人が多いのかもしれませんね。それができたらボールは真っすぐに飛ぶんですけど。私たちも仕事がら日ごろ「手元が浮いたらフェースが開いてスライスの原因になる」とか言っているくせに、そもそも背骨の前傾角度や右への傾きの角度が変わってしまったら、手元が浮くどころの騒ぎじゃないですよね。そこまで頭が回らなかったのが悔しいです。

原田 ちょっと気がついたのが遅い気もしますが、段々わかってきたようですね。前にも言いましたが、体幹ターンドリルはもちろん、実際のスウィングで大事なことは3つです。ひとつは体重移動を伴った体の回転と右軸、左軸を作ること。2つ目が右軸を作ったときの下半身と上半身のねん転、3つ目が左軸を作ったときにアドレス時の背骨の角度を保つ、です。逆に言えば、その3つしかないんです。

画像: クラブを握る前に体の動きをマスターするために行う「体幹(ボディ)ターンドリル」

クラブを握る前に体の動きをマスターするために行う「体幹(ボディ)ターンドリル」

GD そうでした。体幹(ボディ)ターンドリルの勉強がひと通り終わったし、早くクラブを持って学んだことを試したくなってきました。

原田 そうですね。私のレッスンでは最初にハーフスウィングに取り組みましたが、途中から体幹ターンの重要性に触れたことで、一時置いてきた感じになっています。では、ハーフスウィングに戻りましょうか。

GD ハーフスウィングはフルスウィングの8割。いきなり大きなフルスウィングをするとスウィングがメチャメチャになる心配があるので、まずハーフスウィングでスウィングの基礎を作るということでしたね。でも、今は早くクラブを振りたいです。

原田 ち、ちょっと落ち着きましょう。クラブを振るのはいいですけど、その前に大事なことを学びましょう。これはゴルフスウィングで1番大事と言っても過言ではありません。

GD ゴルフスウィングで1番大事なこと?

原田 それはグリップです。初心者にグリップを教えるときは1カ月勝負で取り組みます。週1回のレッスンとして計5回。5回でもってプロ並みのきれいなグリップができるようにしないといけない。正しいグリップができるようにならないと、クラブを振るという動きができないんです。

GD グリップは人それぞれかと思っていましたが、違うんですね。

グリップには「A、B、C、D」の4つのカリキュラムがある

画像: 「レッスンプロを目指す人が未来の生徒さんに正しいグリップを教えるときのアンチョコみたいなものですが、これには正しいグリップを作る際のエッセンスが詰まっています」(原田プロ)

「レッスンプロを目指す人が未来の生徒さんに正しいグリップを教えるときのアンチョコみたいなものですが、これには正しいグリップを作る際のエッセンスが詰まっています」(原田プロ)

原田 違うんです。グリップは何度力説しても足りないくらい大事です。私たちのカリキュラムにはグリップのA、B、C、Dというものがあります。それを学んでいけば、正しいグリップができるようになります。

GD それはぜひ知りたいです。

原田 では、A、B、C、D全体の説明の前に、Aはグリップの「形」なのですが、まずAの「形」をしっかりマスターしていただきましょうか。これについては私たちのカリキュラムの教科書に「台本」があります。レッスンプロを目指す人が未来の生徒さんに正しいグリップを教えるときのアンチョコみたいなものですが、これには正しいグリップを作る際のエッセンスが詰まっています。

GD 聞きたいです。

原田 では、初心者に指導するときの教科書通りの説明をしましょう。これついては質問なしの通しでいきます。いいですか?

GD なんか緊張します。

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