ゴルフは静寂を求められるスポーツだがLIVゴルフは違う。「Golf, But Louder」直訳すると「ゴルフ、でももっとうるさく」、意訳すると「ゴルフだけど騒ごうぜ!」をスローガンに掲げ会場に爆音で音楽をかけ観客を煽る新しいスタイルを取り入れている。だが先週ナッシュビルで開催されたLIVのイベントでジョン・ラームがあるものの「うるささ」に激怒。なぜ?

全米オープンを足の指の感染症で欠場したラームがLIVのナッシュビル大会で復帰し優勝争いを演じた。まだLIVで勝利のないラームにとって初Vのチャンスだっただけに気合が入っていた。

画像: LIVゴルフのスローガンは「Golf, But Louder(ゴルフだけど騒ごうぜ)」。しかしジョン・ラームは皮肉にもドローンの騒音に悩まされた(写真/Getty Images)

LIVゴルフのスローガンは「Golf, But Louder(ゴルフだけど騒ごうぜ)」。しかしジョン・ラームは皮肉にもドローンの騒音に悩まされた(写真/Getty Images)

ところがトップを走るティレル・ハットンを2打差(2位)で追いかけていたラームは6番パー4のティーショットを引っ掛け左の池につかまった。

すると彼の「バックスウィングでドローンが信じられないくらいうるさい! うるさいんだよ、毎回!」という声をマイクが拾った。

カメラのシャッター音でも耳障りなのにドローンが立てる音はさぞうるさかったことだろう。気持ちはわかる。しかし彼が「Golf, But Louder」の看板の前に立っていたことが何とも皮肉で笑えたと話題になった。

LIVのCEOグレッグ・ノーマンは現役時代誰よりも神経質でプレー中、少しでも誰かが物音を立てようものなら鬼の形相で睨みつけたもの。そのノーマンが『Golf, But Louder』をスローガンにしたのも皮肉な話である。

今回も優勝を逃したラームだが全米オープンでブライソン・デシャンボーが優勝したことは「我々(LIV)全員にとって素晴らしいこと」と語り「自宅で観戦したけれどとても楽しいショーだった」とLIV勢の快挙を喜んだ。

そのデシャンボーもナッシュビル大会に出場。全米オープンのトロフィーをまるでセカンドバックのように片手に持ちダウンタウンのクラブに入るための列に並び人々と交流。

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オリンピックの金メダルを持ち歩くことはあってもトロフィーを持ち歩く選手は見たことがない。これもまたデシャンボーならではだろう。

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