トミー・フリートウッドをはじめ、欧州ツアーの選手が練習に取り入れているという“ツアーローテーションスティック(TRS)。一見、ただの棒のようにも思えるが……、「TRSすごくいい!」と練習器具にうるさい奥山ゆうしプロは言う。その実態に迫った!
マスターできれば飛距離も伸びる!
手と体の回転の同調を矯正するための連習器具「ツアーローテーションスティック」。棒をグリップに付けるだけというシンプルな練習器具だか、なにがいいのだろうか?
プロゴルファー・奥山ゆうしは「多くの人が悩んでいる、インパクトで手首をこねてロフト通り当たらない問題を一発で解決できます」と言う。棒をグリップに付けるだけで本当にそれが可能なのか?
「左わきから伸ばすようにアドレスしてそこから体に当てないようにスウィングできればそれだけで完璧です」体に当てないでスウィングできれば、ハンドファーストを維持できるようになり、正しいフェースローテーションが身に付く。
「ハンドファーストにインパクトができるようになれば、ロフトが立った状態で打てるので自然と飛距離アップするはずです。また、正しいローテーションができると、フェース面が安定します。すると、インバクトする間のフェースの向きがわかるようになります」
「違和感があるくらいでOK!」と練習する際のポイントをこう話す。
「早めにリリースをしないように、手首の角度をキープした状態を意識して振ります。体の回転を止めないこともポイントです。左ひじを体から離さないように、左ひじをたたむように振る。手元を先行させすぎるとひじ引けになるので注意です」
体に当てないことを意識しすぎて、フォローで左ひじを引くのは注意してほしいと奥山。
「インパクトで手元だけを先行させすぎてスティックを体から離していく、これはズルです!体には当たってませんが、正しいローテーションにはなってないので気を付けてください」
写真/三木崇徳、大澤進二
協力/BULLET GOLF