6月27日から戸塚カントリー俱楽部西コースで行われている資生堂レディス。あいにくの悪天候で54ホールの短縮競技になったが、練習日の練習グリーンで見慣れないカラーのオデッセイのパターを発見。見るとソール部分には「GIRAFFE BEAM」と入っており、その名の通り「キリン」柄。そして、ネック部分がすべてロングネックとなっている。キリン柄といえば一部業界では“激アツ演出”として知られるものだが……。果たして、このパターも“激アツ”なのか?

実はトラスビームより前に完成していた!?

画像: 「トライビーム」(右)に原型となったのが「GIRAFFE BEAM」(左)のネック形状だ

「トライビーム」(右)に原型となったのが「GIRAFFE BEAM」(左)のネック形状だ

キャロウェイのツアー担当者によると、アジア限定モデルでネックをルール上限の5インチギリギリに設計したロングネックを特徴としたパターだという。そのネックの長さから「GIRAFFE(キリン)」というネーミングが付けられたというわけだ。そのネック部分をよく見ると、平らに作られてはおらず、中央部分がへこんだ「H」のような形になっている。実はこの形状、現在ツアーでも人気の「トライビーム」の“三角ネック”を設計している途中段階で完成されていた構造で、トラスビーム同様ミスに強くなっているのだという。

「Hの形は、トライビームのネック形状の原型となっていたものなんです。フェースバランスに近い形状になっていて、打点ブレにも強くなっています」(ツアー担当)

ヘッド形状はブレード、ダブルワイド、マレット、ツノ型の4種類。さらに、ツアー限定で2ボールブレードが用意されている。では、実際に打った感触はどうなのか、テストをしていた柏原明日架に話を聞いた。

柏原は “ワイドブレード” に好感触

画像: 「気になっていた」ということからすぐにテストを開始した柏原。色々試した結果「ワイドブレード」をチョイス

「気になっていた」ということからすぐにテストを開始した柏原。色々試した結果「ワイドブレード」をチョイス

もともとロングネックのパターを使用している柏原は、ヘッド形状を代わる代わる試し、最終的に選んだのはダブルワイドだった。

「ネックが長くてフェースバランスが私の好みです。操作性がいいパターだと動きすぎてミスになってしまうこともあるんですが、このパターなら動きすぎず、程よく操作できる感じもあるのでいいですね」(柏原)

今後調整を行い、試合投入をするかどうかを決めていくという。

構えた瞬間即バックインを決意

菊地絵理香はツアー限定のツーボールブレードを構えた瞬間「これめちゃくちゃいい」と、打つ前から好感触の様子。実際に転がした後も印象は変わらず、即バックインに至った。

画像: 構えた瞬間に「使いたい」と即決断に至った菊地。ツアー限定の “ツーボールブレード” をチョイス

構えた瞬間に「使いたい」と即決断に至った菊地。ツアー限定の “ツーボールブレード” をチョイス

「完全にフィーリングなんですけど、構えた瞬間のスクエア感がすごくよかった。同じパターでも個体差があって、ここまでバシッと“これいい”となることは少ないんですが、構えた瞬間に使おうと思える顔でした。ネックの長さも全然気にならないですし、フェースバランスでも、完全なフェースバランスではないので、程よく操作できる感じが残っているところもいいですね」(菊地)

画像: このモデルはツアー限定品

このモデルはツアー限定品

パット練習後、ツーボール部分に線を入れてもらいラウンドでも試すとのことだ。
「GIRAFFE BEAM」は手に取った選手が好印象を持つ“激アツ”パター。ツアー会場で人気になるのはもう“確定”しているかもしれない。

撮影/有原裕晶

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