女子プロゴルファーのお気に入りの一本をピックアップする【FAVORITE CLUB】。第10回目は「資生堂レディス」でツアー初優勝を飾った桑木志帆に聞いた。

初優勝に最も近い選手の一人と言われていた桑木志帆が「資生堂レディス」で初優勝を飾った。悪天候で3日間競技になり、最終日は強風でスコアが伸び悩むなか、4バーディ1ボギーの69でプレーし、逆転で念願の初勝利を手にした。

その桑木がお気に入りの一本に上げたのはドライバー。昨年に比べて大きく飛距離を伸ばし、ドライビングディスタンスとFWキープ率を掛け合わせたトータルドライビングで2位につける原動力となっているお気に入りのドライバーだ。

「昨年の最終戦(LPGAツアー選手権リコーカップ)のプロアマのときにこのヘッドに変えました。飛距離も伸びましたし、球の食いつきが良くて雨でも滑りません。スピン量が減って風に強く曲がり幅も少なくなったので、2打目でチャンスに着けられる回数が増えました」(桑木志帆、以下同)

画像: 「資生堂レディス」で念願のツアー初優勝を飾った桑木志帆が選んだお気に入りの一本はブリヂストン「B-Limited B1 LS」ドライバー(写真/中村修)

「資生堂レディス」で念願のツアー初優勝を飾った桑木志帆が選んだお気に入りの一本はブリヂストン「B-Limited B1 LS」ドライバー(写真/中村修)

ヘッドはブリヂストン「B-Limited B1 LS」の9度をネック調整機能を使い、8度にロフトを立てている。今季からは使用ボールも昨年までのブリヂストン「ツアーB XS」から「ツアーB X」へとチェンジしたことで、風に負けない中弾道で飛距離を伸ばし、パー5で2オンを狙うチャンスも増えているという。

画像: ブリヂストン「B-Limited B1 LS」のロフト9度のヘッドをネック調整機能で8度に立てる。組み合わせるシャフトは三菱ケミカル「ディアマナ BB」50グラム台のSフレックス(写真/中村修)

ブリヂストン「B-Limited B1 LS」のロフト9度のヘッドをネック調整機能で8度に立てる。組み合わせるシャフトは三菱ケミカル「ディアマナ BB」50グラム台のSフレックス(写真/中村修)

組み合わせるシャフトを「ニチレイレディス」から発表されたばかりの三菱ケミカルの新製品「ディアマナ BB」にチェンジすると、つかまりが良くなったことで飛距離と方向性がより安定したという。「資生堂レディス」の優勝は「ディアマナ BB」を使用し優勝した世界で初めてのプロとしても名を刻むことにもなった。

「(資生堂レディス)最終日の上がりの17番、18番は打ち上げで距離もあって難しいホールが続きますが、17番ではフェアウェイ真ん中に、18番は右のラフに外しましたが曲げ幅が狭くて助かりました。そのおかげでパーがとれ、1打差で逃げ切ることができました」

同じ最終組で首位で出た堀琴音とデッドヒートを繰り広げ、16番パー5でバーディを奪い1打のリードを作った桑木志帆。昨年は上がり2ホールで櫻井心那に2打のリードを追いつかれ、プレーオフで惜敗していたこともあり、今回はバーディを奪う強い気持ちで臨んだ結果、逃げ切って初優勝を飾ることができた。

画像: 「資生堂レディス」の距離のある上がり2ホールでバーディを奪う強い気持ちで臨み、追いすがる堀琴音から逃げ切って初優勝をつかんだ(写真/姉崎正)

「資生堂レディス」の距離のある上がり2ホールでバーディを奪う強い気持ちで臨み、追いすがる堀琴音から逃げ切って初優勝をつかんだ(写真/姉崎正)

得意なドライバーに「さらに磨きをかけて」フェアウェイからバーディチャンス量産するショットメーカーになりたいと桑木。残るシーズンで目指す複数回優勝、そして海外メジャーへ挑戦する姿も近い将来見せてくれそうだ。

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