今年11月に大統領選を控えたアメリカ。先日候補者のテレビ討論会がCNNで放映されジョー・バイデン大統領とドナルド・トランプ前大統領が舌戦を繰り広げた。81歳と79歳のディベートで話題になったのがゴルフ。「2つのクラブ選手権で優勝したばかり」というトランプ氏にバイデン大統領は「ハンディキャップ6だったことがある」と応酬。これを受け全米オープンチャンピオンのブライソン・デシャンボーがある提案をおこなったのだが、それは……?
討論会でのゴルフをめぐる論争が話題になるとデシャンボーは討論会の夜SNS(自身のX)にこんな投稿を寄せた。
「ハンディキャップ論争を解決しましょう。僕のYouTubeで2人のゴルフマッチを主催します」とバイデン、トランプ両氏のソーシャルメディアアカウントをタグ付けした。
「私はクラブ選手権に2回優勝したばかりだ」とトランプ氏は自身のゴルフの腕前を自慢。「そのためにはボールを遠くに飛ばさなければならない。それを私はできるが彼(バイデン)は50ヤードも飛ばせない」と挑発。
するとバイデン大統領は「副大統領だったときハンディキャップを6まで下げた」。
すかさずトランプ氏は「ハンデが6というのは最大の嘘だ」と噛みついた。そして本人はハンデ2.5であると申告。
故・安倍晋三氏と日米でゴルフ外交をおこなってきたトランプ氏が年齢の割に飛ばし屋だということは知られているが、クラブ選手権について米メディアは「出場したのは彼ひとりだったのでは?」と疑っている。
これまでにもラフに入ったボールを蹴りだした話や、クラチャンのプレートを自分のものとすげ替えるなどのインチキ行為をゴルフ場の関係者に証言されたりトランプ氏の嘘は有名。
バイデン大統領のハンデの真偽のほどはわからないが、それを「2人の直接対決で解決しよう」とデシャンボー的なノリで提案したというわけ。
じつはデシャンボー、トランプ氏とは交流があり先月全米オープンを制覇したときには優勝カップにワインを注ぎ仲間と飲み干したのだが、その場にトランプ氏の息子エリックさんの姿もあった。
政治家の話はさておき、デシャンボーが話題作りの達人であることは事実だ。