7月10日、セガサミーカップ(ザ・ノースCC)初日を終え、嘉数光倫が7バーディノーボギーの7アンダーで杉山知靖、大槻智春、稲森佑貴と並びトップに立った。沖縄出身の嘉数が北海道の試合で好調な理由とは?
画像: セガサミーカップ初日に7アンダーのトップタイスタートを切った嘉数光倫(撮影/岡沢裕行)

セガサミーカップ初日に7アンダーのトップタイスタートを切った嘉数光倫(撮影/岡沢裕行)

"得意の洋芝ショット"でバーディ量産

画像: イメージが沸くという洋芝でアイアンショットの練習する嘉数(撮影/岡沢裕行)

イメージが沸くという洋芝でアイアンショットの練習する嘉数(撮影/岡沢裕行)

「プロテスト合格は北海道、その翌週にあった北海道オープン優勝、その権利で初めてレギュラーツアーに出場したのはANAオープンで予選通過」

北海道は相性が良く、北海道特有の洋芝もショットのイメージが良くなるという。

「ヘッドが抜けるイメージで(芝の)抵抗はあるけど、スッと抜けて行く感覚が気持ちいいんです。打ち込みのイメージが勝手に変わるのかもしれません」

北海道に入ってからショットの手応えが良くなり「1メートルにつくショットが多くて、そのままバーディにつながって、ロングホール(パー5)もバーディが取れました」と嘉数。

1番のバーディで波に乗り、前半4つ後半3つとバーディを量産した。

“いいイメージが沸いていいスタートができた”からだ。

音楽でメンタルトレーニングを実戦

画像: メンタルトレーニングで安定したパッティングを見せた(撮影/岡沢裕行)

メンタルトレーニングで安定したパッティングを見せた(撮影/岡沢裕行)

「いいイメージをプラスに変えるのは必要なメンタルスキルなんです」

嘉数は5年ほど前からメンタルトレーニングの基礎を学んでいる。

「ベーシックを自分なりに解釈しているだけです」と謙遜しながらも、母校の東海大学のスポーツ心理学専攻の高妻容一体育学部教授の指導を受けた。

「オリンピックの金メダリストのデータを取って、やっている行動を真似しようという学問」といい、ポジティブシンキングやイメージトレーニング、目標設定などの基礎を吸収した。

そのなかにあった「音楽を使う」という項目を実戦している。

音楽をスタート前に取り入れるのは2000年シドニーオリンピック女子マラソンの金メダリスト・高橋尚子選手など、多くのアスリートが取り入れているメンタルスキルのひとつ。

嘉数は「テンションを上げたいときにはクイーンを聞くっす!」と「RADIO GA GA」を選曲。「『ボヘミアン・ラプソディ』は好きだけど、テンションを上げるときには合わないそう」とも。邦楽も好きでCreepy NutsやLiSA、YOASOBIなども聞く。

明日以降については「優勝を目標にしたいが、まだ4分の1」。“4日間中、初日を終えただけ”という。

北海道との相性の良さとメンタルスキルで2日目からも”テンションアゲアゲ”で勢いに乗りたいところだ。

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