エビアン選手権(7月11~14日)で日本人4人目となるメジャー初優勝を飾った古江彩佳。今季の米ツアーのスタッツ(16日現在)をチェックすると古江の数字はナンバーワンがズラリと並ぶ。たとえば1位のバーディ数は、渋野日向子の倍の数字を叩き出すほどだ。
画像: エビアン選手権でメジャー初優勝を飾った古江彩佳(PHOTO/Getty Images)

エビアン選手権でメジャー初優勝を飾った古江彩佳(PHOTO/Getty Images)

●バーディ数「237個」は渋野日向子の「120個」の約2倍

バーディ数は現在235個で1位。2位マデリン・サグストロム(スウェーデン)の208個と3位ブルック・ヘンダーソン(カナダ)の201個を大きく上回っている。昨年の全バーディ数は305個。まだツアーの半分を終えたばかり。昨年からバーディ数が大幅に増えていることがわかる。古江に次ぐ日本選手は西村優菜が178個で13位、畑岡奈紗が166個で22位。古江の237という数字は渋野の120のほぼ倍の数字。2位との差、渋野との差を見るだけで、大きな数字だということがわかるだろう。

●平均スコア「69.887」が昨年より「0.4」アップ

平均スコアも69.887で1位。世界(ロレックス)ランキング1位のネリー・コルダ(アメリカ)の69.976を上回った。平均スコアは、平均するとラウンドする度にスコア70以下で回っている計算。米ツアーでは今季はまだこの2人しかいない。昨年の「70.30」からも「0.4」以上平均スコアが上がっている。10ラウンドで4打スコアを縮めることに成功している。

全米女子オープンで2度目の優勝を果たした笹生優花は71.122で23位、同オープン2位の渋野日向子は72.372で93位。古江に次ぐ日本選手は西郷真央が70.756で11位、西村優菜が70.959の17位と続く。

●アンダーパーの数も1位

アンダーパーのラウンド数も44回で1位。2位ブルック・ヘンダーソン(カナダ)の32回、3位ローレン・コフリン(アメリカ)の30回と10ラウンド以上上回っている。古江は64ラウンド中44ラウンドがアンダーパーで70.97%、世界一のネリー・コルダは44ラウンド中28ラウンドで6位タイだが、68.29%。出場数や予選落ちによりラウンド数の大小で順位の差はあるが、古江はラウンド数ばかりでなくパーセンテージでも2位を上回っている。日本選手は西郷真央が29回(64.44%)で4位、畑岡奈紗が27回(56.25%)と続く。

●トップ10の試合数も1位

トップ10の試合数が9試合でこちらも1位。2位のネリー・コルダの7試合を2試合上回っている。「60位以内のラウンド数」「総ラウンド数」「大会出場数」ともに1位で、今季これまで全試合の17試合に出場し、半分以上の試合でトップ10に入り、予選落ちは3回のみで、ずっと上位で戦っている。日本選手は西郷と畑岡が3回で13位。笹生、渋野、西村、勝みなみが2回で33位と続く。

●西村優菜が1位の1ラウンドあたりの平均パット数は12位

ほかのスタッツを見ると西村優菜が1位(28.59)の1ラウンドあたりの平均パット数が29.19で12位。ドライビングディスタンスは250.750Yで122位。日本選手トップの飛距離を誇る笹生が268.061Y(18位)と比較しても、ツアーではやはり飛距離は物足りない。それでもパー4とパー5でフェアウェイキープ率を表すドライビングアキュラシーが4位(83.4%)で日本で言うパーオン率を示すグリーンズ・インレギュレーションは11位(71.7%)。フェアウェイからグリーンをとらえ、1位を誇るバーディ数に変えて行く技術が世界トップクラスだということだ。

今大会の優勝で年間女王争いはネリー・コルダに次ぐ2位。ポイント数では大きな差があるが後半戦で逆転は十分可能。なお、LPGAツアーにおいてメジャー5大会で通算して最も多くのポイントを獲得したゴルファーに授与される「ロレックス・アニカ・メジャー・アワード」も現在1位。

米女子ツアーの後半戦はスタッツとともに、女王争いにも注目が集まりそうだ。

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