本日から開催される全英オープン。ゴルフダイジェスト社の特派カメラマンはベテラン姉崎正。日本人選手やタイガー・ウッズの練習ラウンドに密着したレポートが届いたので紹介しよう。
画像: ロイヤルトゥルーンのクラブハウスとフィニッシングホールのギャラリースタンド(撮影/姉崎正)

ロイヤルトゥルーンのクラブハウスとフィニッシングホールのギャラリースタンド(撮影/姉崎正)

月曜朝にロイヤルトゥルーンに到着し、例年通りのレジストレーション(プレスルームでのエントリー)を済ませ、私の第152回全英オープンが始まりました。

私が初めてThe Openを撮影したのは、このロイヤルトゥルーンです。遡ること35年前の1989年。この年は毎日暑かったと記憶しています。ウェイン・グラディとグレッグ・ノーマンとマーク・カルカベッキア。三つ巴の戦いは4ホールで決めるプレーオフ。これを制したのはアメリカのマーク・カルカベッキアでした。またこの試合に日本からは、国内のゴルフ界を牽引する、尾崎将司と建夫・直道の尾崎3兄弟も参戦していました。

画像: 当時の尾崎将司(左)と優勝したマーク・カルカベッキア(右)(撮影/姉崎正)

当時の尾崎将司(左)と優勝したマーク・カルカベッキア(右)(撮影/姉崎正)

以来、2004年(優勝は日本ツアーで大活躍をしていたアメリカのトッド・ハミルトン)、2016年(ほとんどマッチレースのような展開の中でフィル・ミケルソンを下したスウェーデンのヘンリク・ステンソンが優勝)と4回目の撮影となりました。

画像: マッチメイクの様相を呈した2016年の全英オープン。写真はその当時のヘンリク・ステンソン(右)とフィル・ミケルソン(左)(撮影/姉崎正)

マッチメイクの様相を呈した2016年の全英オープン。写真はその当時のヘンリク・ステンソン(右)とフィル・ミケルソン(左)(撮影/姉崎正)

月曜から水曜の練習日はメディアセンターにある大きなスクリーンで練習ラウンドのスタート時間をチェック、また同時にThe Opnアプリでもチェックします。

今年の撮影開始はどこから~とメディアセンタスクリーンを見ると、中島啓太選手が10番からほどなくスタートするようです。選手はドライビングレンジから車で離れた10番ホールまで移動するので、私は歩いて18番から逆走。機材を整えて向かいます。

14番グリーンで出会えました。ガレス・ジョーンズコーチと念入りの練習ラウンド。一緒にラウンドしていたのは、ニュージーランドのカズマ・コボリ。中島よりも1歳若い選手です。彼に『日本語は話せるの?』と英語で聞いたところ、ハニカミ笑顔で『日本に行ったときは、話してます。ちょっとだけですけど』と日本語での返答。感じ良い青年だなぁと好印象。21世紀生まれが続々大舞台に挑んでゆきますね。そこからホールアウトまで撮影をし終えると、お次は日本のエース松山英樹と岩﨑亜久竜、久常涼の3選手が1番からスタート。それを1番からついて行きます。

画像: ドライビングレンジで練習中のタイガー・ウッズ(撮影/姉崎正)

ドライビングレンジで練習中のタイガー・ウッズ(撮影/姉崎正)

水曜日。練習日の最終日は朝からギャラリーが多数集まってきました。大方のお目当ては7時50分1番ホールスタートを予定しているタイガーです。私も同様で、7時40分くらいから1番ホールで待ち構えていました。が、待てど暮らせど現れません。はてさて、と8時を回ったあたりでThe Opnアプリの練習ラウンドスタートタイムを見ると、タイガーのスタートが7時00分になっているではありませんか!? これはまずいと、タイガーの元へ向かいました。トボトボ歩くこと40分から50分。12番でようやく発見。こうしたことも全英あるあるです。

画像: 7時50分に1番スタート予定のタイガー。実際はアウトコースは回らず、インからスタートしたようだ(撮影/姉崎正)

7時50分に1番スタート予定のタイガー。実際はアウトコースは回らず、インからスタートしたようだ(撮影/姉崎正)

いよいよ本日から本戦が始まります。松山を始めとした日本人選手に期待大だし、タイガーの活躍も撮影したい。

35年の時を超え、この地での4度目の全英OPを迎えます。

文・撮影/姉崎正

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