みんなのゴルフダイジェストのYouTubeで公開中の、シリーズ試打企画「みんゴルガチギアトラック」。今回は、データ分析担当のプロゴルファーの小島慶太が、視聴者から寄せられた質問に答える特別番外編。企画名に“ガチ”を銘打っている真意が明かされる。

通常の試打動画では、プロゴルファーの癸生川喜弘が試打をして、得られたデータを小島慶太が分析し、クラブの特性や適応するヘッドスピード帯やゴルファー層に言及する内容になっている。この時に使われるのが、『トラックマン4』と『GCクワッド』の2つの弾道測定器だ。

画像: 『トラックマン4』(左)と『GCクワッド』(右)。小島慶太プロが2台の弾道測定器を併用する理由とは?

『トラックマン4』(左)と『GCクワッド』(右)。小島慶太プロが2台の弾道測定器を併用する理由とは?

毎回、冒頭に小島が「この『トラックマン4』と『GCクワッド』という2つの素晴らしい弾道測定器を贅沢に使っています」というコメントをするが、これに反応した視聴者から以下の質問が寄せられた。

Q/ガチギアトラックがトラックマンとGCクワッドの2台を使用しているのは理由は何ですか

これに小島慶太が答える。

「ゴルフの弾道計測器は大きく分けてドップラー式とカメラ式の2種類があって、トラックマン4はドップラー式、GCクワッドはカメラ式です。ドップラー式はもともとミサイルを追尾する軍事用技術であるレーダーを応用したもので、実際に打ったボールを追跡し、風の影響などを加味して何ヤード飛んでいるかという距離を算出します。打席の後方に設置するのでターゲット設定がより正確でアライメントもわかることもメリットの一つですね。一方のカメラ式は正面(ボール打者の正面)に置いて高精度カメラで撮影した映像を分析しデータを算出する方式です。クラブの計測にはフェースのどこでボールをとらえたかという打点が重要で、この打点を計測するには正面から測ったカメラ式のほうが映像はより正確に撮れます」。

この2つの測定機器の長所を活かすべく、動画では、弾道から得られる軌跡やデータに関しては『トラックマン4』から得られた結果を中心にし、打点位置やインパクト時のフェースの状態などに関するデータの時には『GCクワッド』を中心にして話を展開し、分析を加えていると小島。動画内での2台の使い分けの実態を説明した。

さらにこんな質問が。

Q/PGAツアーのトッププロは『トラックマン』と『GCクワッド』の2台持つ人が多いというが、これはなぜ?

アジア初のトラックマンマスターの資格を持つ小島慶太は、ツアー会場でこれらの弾道機器に関するトッププロの使用実態の把握や、実際に彼らと意見交換などもしているので、それを踏まえた回答がなされた。

「PGAのプロの多くは自宅のシミュレーションルームで計測するときは、『カメラ式』を。対してドップラー式(トラックマン4)は、試合会場による高度の違いや風の有無という環境の違いに対しても、しっかりボールを追尾してくれるという良さがあるので、両方使用しているのだと思います。実際にツアー会場には、どっちらか一つの機器を持ってくるプロが多いですね。GCクワッドは置くだけで良いし、画面に計測数値が表示される簡便さを求めるプレーヤーが持ち込むケースが多い。一方、トラックマンはターゲット設定を画面データで変えられるので、正確性を求めるプレーヤーはトラックマンを持ってくるケースが多いようですし、試合会場によって変えているという選手もいますよね」。

ここで、弾道分析に強い『トラックマン4』と、打点分析に強い『GCクワッド』の二つの機器に関して、小島が、あるトッププロから質問された貴重なエピソードが紹介される。

「PGAツアーでコリン・モリカワ選手と話をしたときに、彼はトラックマンを使用しているのですが、その時に彼が打ったショットのトラックマンのデータを見て、『この弾道(打点やスウィングデータ)でこの数値(ボールデータ)が出るのは納得できないんだけど、説明できる?』と聞かれました。僕は彼に『確かにトラックマンはインパクトロケーション(打点やスウィングデータ)はほぼ正確に出るけれど、本体を後方に置いて測定しているので、正面に置いて測定するGCクワッドの測定とは、ちょっと打点がズレる。本当に何ミリという話だけれど、それでも弾道は変わってきます。そうなると正面に置いてあるほうがより、見やすいですよね』と説明し、納得してもらいました」。

画像: 正面に置くか後方に置くかで、打点に数ミリの誤差が生じ、弾道も変わるという

正面に置くか後方に置くかで、打点に数ミリの誤差が生じ、弾道も変わるという

小島は、「例えば、ボールの飛距離にとって大事な、『ボール初速』、『打ち出し角』、『スピン量』は、トラックマン4とGCクワッドでの同時に測った弾道の数値は、限りなく同じ数値がでます」という。それでも、この『みんゴルガチギアトラック』では、どうして2つの機器を導入して計測をしているのか。

冒頭の質問、「『ガチギアトラック』がトラックマンとGCクワッドの2台を使用している理由は?」との質問に対する小島慶太の回答は。

「ドップラー式の『トラックマン4』は実際の弾道を追跡するので、弾道分のよりリアルな数値が測れる。カメラ式の『GCクワッド』は打点ズレをかなり重視して分析しているので、打点位置がよりクリアに見える。これが理由です」。

あのコリン・モリカワが見せた、ドップラー式とカメラ式の数ミリ単位の誤差を許さないこだわりを、小島自身もこの『みんゴルガチギアトラック』という試打企画において、同じように見せているわけだ

まさに『ガチ!』

他の試打企画では見られない、2つの機器を使ったこだわりのデータ分析を、是非!

みんなのゴルフダイジェストYouTubeのみんゴル試打班「ガチギアトラック」番外編では、データ分析担当のプロゴルファーの小島慶太が、『トラックマン4』と『GCクワッド』に関する疑問・質問に対して興味深い回答をしているので、そちらもぜひ視聴していただきたい。

動画はこちらから

画像: ガチギアトラック 番外編 視聴者の質問に答えます① youtu.be

ガチギアトラック 番外編 視聴者の質問に答えます①

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