男子と女子の日程が近いため多くの女子選手が男子の試合を観戦。山下も最終日の前半松山の組につき気迫のプレーを見守った。
「松山さんのプレーを生で観るのは初めてでした。テレビでしか見たことがありませんでしたが、ゴルフへの情熱、懸命にな努力、そしてメダルへの意欲を感じました」
松山に銅メダルのお祝いを伝えると「日本の女子チームも金メダルが獲れるよう頑張って下さい」というエールが届いた。
その言葉を励みに「私たちの目標は金メダルです」と山下はチームジャパンの記者会見できっぱり宣言した。
前回東京で無観客の五輪を経験したとき笹生はフィリピン代表だった。「前回は母の故郷、今回は父の故郷のためにプレーします。でも国が変わっても五輪に臨む心構えは変わりません」。
会場では以前から親交のあるローリー・マキロイから2度目の全米女子オープン制覇を直接祝福された。今回もマキロイの組に数ホールついたが「最終日はギャラリーが多すぎて観られませんでしたが、少し(ギャラリーが)少なかった金曜日に3、4ホール観られてよかったです」。
飛距離の違う男子のダイナミックなプレーに魅了され、とりわけ「打球音が印象的でした。女子では滅多に聞けない豪快な音なので」。
2人は同じ歳で国内ツアーも同期。「私たちはコース以外でとても仲が良いです。彼女は性格が良いしゴルフも素晴らしい。賞金女王を2度獲っているのですから」と笹生がいえば「(笹生のことを)尊敬しています。同じ週一緒にプレーするのはほぼ初めてなのでオリンピックという特別な場所で一緒にプレーできることに感謝しています」と山下。
今回はストロークプレーの個人戦だが2人の気持ちは間違いなく“チーム・ジャパン”だ。