国内女子ツアーでは上田桃子や柏原明日架ら、契約選手がテストを開始しているキャロウェイの新しいアイアン「APEX PERFORMANCEシリーズ」の「APEX Ai200 」だが、海外でいち早く実戦投入した日本人選手がいた。昨シーズンから米国女子ツアーを主戦場にしている西村優菜だ。
西村優菜が選んだAPEX PERFORMANCEシリーズ APEX Ai200
クラブをなかなか替えないことでも知られている西村だが、先月のISPS HANDAスコットランド女子オープンとAIG女子(全英女子)オープンでは、「これまで使ったことがない」という人生初の5番アイアンを投入。選んだのが「APEX Ai200」だった。
「スコットランドのコースは風が強いので、いつもの6UTだとスピン量が多く、高さが出てしまいます。この5番アイアンは飛距離では大きな差がないのですが、スピン量が抑えられて、何よりも弾道が低くなり、操作性も上がるので風の強いコースではかなり役に立つんです」と風の強いリンクス対策だったと明かした。
「『APEX Ai200』の5番アイアンは構えた感じも難しさがなく、やさしい印象。5番でも問題なく打てます。ショットはもちろんですが、セントアンドリュースでは転がしのアプローチでも使いました」と西村。リンクスのグリーン周りは傾斜がきつく、下のほうに落ちてしまったときに、高く上げると風の影響も受けてしまい距離感が合わない。そんなときに練習ラウンドで試していた5番アイアンの転がしが役立ったという。
スコットランドでの2戦を終え、米国本土へ戻った西村だが、そのセッティングは果たしてどうなるのか? これからも注目したい。
PHOTO/Tadashi Anezaki