9月5日(木)~9月8日(日)ソニー 日本女子プロゴルフ選手権大会
会場:沖縄県 かねひで喜瀬カントリークラブ/18ホール、6670ヤード、パー72
賞金総額:2億円、優勝賞金:3600万円
1967年に第1回の女子プロテストが実施され、日本プロゴルフ協会に女子部(後の日本女子プロゴルフ協会)が発足、翌年スタートしたのが日本女子プロゴルフ選手権。昨年まで27年間、特別協賛としてコニカミノルタが支えてきたが、今年から3年契約でソニーが名乗りを挙げた。なお、初めて沖縄で開催される。
プレーバック2023
2023年の舞台は長崎県の大村湾に面した屈指のシーサイドコース、パサージュ琴海アイランドGC。3日目を終え小祝さくらが単独首位に立ち、1打差で西郷真央が追う展開。
そして最終日、小祝は1アンダー、西郷は1オーバーとスコアを伸ばしきれないなか、同じ最終組で回った神谷そらが2打差3位から5バーディ、1ボギーの「68」をマークし、逆転で2023年4月のフジサンケイレディスに続き2勝目。
2022年の川﨑春花に続き史上6人目の初出場初優勝となった。また、20歳145日での国内メジャー制覇は7番目の年少記録だった。
主な副賞(2024)
メルセデス・ベンツEQA 250+、ソニー製品一式
桑木志帆のコーチ兼みんゴル特派記者中村修が語る注目選手
「会場のかねひで喜瀬CCは広いフェアウェイが多いコースですが、ラフは深く粘り強いため、入ると引っ掛かりやすく飛距離も落とされてしまいます。フェアウェイキープできるか、粘りのあるラフへの対応がしっかりできるかがポイントになりそうです。グリーン周りのラフも深いですが、傾斜のあるグリーンに対して求められるのはアプローチの技術力ではなく、難しい場所に外さないマネジメント力。選手それぞれの戦略が問われるメジャーのセッティングになっています。」(中村コーチ)
吉田優利
プロフィール
山下美夢有や笹生優花らと同じ2020年92期生。高校1年生の時にナショナルチーム入りし、古江彩佳や安田祐香と活躍。2021年の楽天スーパーレディース、ゴルフ5レディス、2023年のサロンパスカップで優勝を納め、今年から主戦場を米LPGAに移している。
2024年度スタッツ
LPGA ルーキー オブ ザ イヤー賞:16位/賞金ランキング:124位/平均パット数:1.7931(22位)
中村のコメント
今年から主戦場をアメリカへと移している吉田選手は、5月のブリヂストンレディス以来の国内ツアー参加となります。9月1日まで出場していたFMグローバル選手権では、終盤のミスはあったものの初日は首位と1打差2位スタート、バーディも多く取り、攻めのゴルフが健在であることが伺えました。とても元気そうな様子で現地入りしていて、久しぶりに間近でプレーを見られるのが楽しみです。
岩井明愛
プロフィール
阿部未悠や桑木志帆らと同じ2021年93期生。昨年はKTT杯バンテリンレディスで初優勝を飾ると勢いそのままに住友生命レディス東海クラシックとダンロップ女子オープンでは初日から首位を守る完全優勝をあげて通算3勝。今年も好調でリゾートトラストレディスとニチレイレディスを制して通算5勝を挙げている。
2024年度スタッツ
メルセデス・ランキング:4位/パーオン率:73.9087%(2位)/平均バーディー数:3.8393(4位)
中村のコメント
昨年に引き続き、今年も既に2勝を挙げている岩井選手。ニチレイレディスでもプレッシャーに負けない強さを魅せてくれましたが、AIG女子オープンでも強風が吹く極寒のなか7位タイという成績でフィニッシュし、その強さが世界にも通用することが証明されました。海外で更に進化を遂げた彼女がどのようなプレーを繰り広げるのか期待しています。
山下美夢有
プロフィール
吉田優利や西村優菜らと同じ2020年92期生。2022、2023年と2年連続の年間女王に輝いた実力者。2022年はシーズンを通して平均ストローク60台(69.9714)と、日本勢では初めての記録を打ち立てている。今年はいまだ優勝なしだが、かつての女王の意地を見せ、ここから追い上げが始まるか……!
2024年度スタッツ
メルセデス・ランキング:2位/平均パット数:1.7392(1位)/平均ストローク:69.5368(2位)
中村のコメント
今年はいまだ優勝がないものの、5試合で2位、メルセデス・ランキングも2位と好調の山下選手。オリンピックという大舞台でもリズムを崩さず、正確なショットで攻め続けた姿はみなさんの記憶にも新しいと思います。絶対女王の彼女が未勝利のままシーズンを終える訳はなく、気になるのはどこで勝つかということ。メジャー3冠目もかかるこの大会、彼女の攻めのゴルフが楽しみです。