注目は昨年のライガーカップでポイントランク上位につけながらキャプテンピックで落選したキーガン・ブラッドリー。25年の米チームキャプテンに任命されている彼が今回は因縁の相手ジャスティン・トーマスを阻み13年以来11年ぶりの出場を果たす。
これまでの大会で10勝3敗2分とチーム戦で圧倒的な戦績を残している“マッチプレーヒーロー”トーマスを外したジム・フューリックキャプテンは「JT(トーマス)を外すという決断は間違いなく難しかった」と苦渋の選択だったことを認めた。
「彼の記録は素晴らしいが、キャプテンとして最善な決断を下し最高の12人を選んだと思っている。誰を選んでもそこにいるべき人をチームから外したという反発はあるだろう」
前回のライダーカップでブラッドリーが外されポイントではかなり下だったトーマスが選ばれているだけに今回正反対の結果になり話題だが、トーマスとのコンビで快進撃を演じたジョーダン・スピースは昨今低調しキャプテンピックの候補にすら上がらなかった。
スピースはプレーオフシリーズ第2戦(BMW選手権)でトップ50入りを逃した後、かねてから痛みを訴えていた左手首の手術を受けている。奇しくもそのBMWで優勝を飾ったのが38歳のブラッドリーだった。
一方インターナショナルチームはマイク・ウィアーキャプテンが地元のコーリー・コナーズ、テーラー・ペンドリス、マッケンジー・ヒューズ(初出場)の3名を選んだが、昨年カナダ勢69年ぶりに自国のナショナルオープン(RBCカナディアンオープン)を制したニック・テイラーは選ばれず自宅での観戦が決まった。
「非常に難しい決断でしたが様々な観点から分析した結果、こういう結論になりました。どんなに優秀な選手でもときとしてゴルフが低迷する時期がある。ニック(テイラー)にとってはそれが今年だったということ」とウィアーキャプテン。
03年の引き分けを挟み目下9連敗中のインターナショナルだがホームで戦った最近の大会では(15年の韓国では14.5対15.5。19年の豪州では14対16)僅差でアメリカチームを脅かしており、今回ホームで指揮を執るウィアーには多大な期待が寄せられている。
インターナショナルのエース、松山英樹を中心に一致団結し絶対王者スコッティ・シェフラーを擁する米チームを破り、98年以来の勝利を挙げてもらいたい。