ゴルフの上達を目指すゴルファーにとって役立つ情報を発信する「みんゴル・ゴルファー応援隊」。その隊長に就任したシングルプレーヤー・マツケンが上達のヒントになることを紹介。今回は、「続・ハンディキャップについて」がテーマです。
画像: ハンディキャップシステムを正しく理解することで、よりゴルフが楽しめる(写真はイメージ)

ハンディキャップシステムを正しく理解することで、よりゴルフが楽しめる(写真はイメージ)

1ホールの大叩きで、HCが大幅に増えることはない

前回に引き続き、ハンディキャップについてお話したいと思います。ハンディキャップはゴルファー各自の実力を示す指標です。皆さん、そのハンディキャップを減らすべく日夜練習に励んでおられると思います。

ゴルファーの力を小数点以下まで厳格に明らかにされてしまうハンディキャップインデックス。なかにはその数字を維持することにプレッシャーを感じたり、ストレスになってしまっているゴルファーも見受けられます。

たとえば、ハンディキャップインデックス6.8のゴルファーが、あるパー4のホールで連続OBを出し、12というスコアを叩いてしまったとします。

こういうとき、人によっては、挽回不可能な大叩きによってその日のラウンドを楽しむことが出来なくなったり、インデックスが悪くんなることを気にしてそのラウンドのスコア提出を止めてしまったりすることもあるかもしれません。

でも、ちょっと待ってください。

この1ホールの大叩きによって、ハンディが大幅に増えてしまうかというと、そんなことはありません。JGAのハンディキャップシステムでは、プレーヤーのスコアを様々な尺度で最適化する「調整機能」が設けられているのです。

ひとつが1ホールのスコアは「ネットダブルボギー」を上限にすること。ネットダブルボギーとは、 パー+2にホールごとに振り分けられたハンディキャップ1を足したもの。

さきほどの例でいうと、12を叩いたホールのハンディキャップが5だとすればインデックス6.8のプレーヤーにとってはハンディホールとなりますから、 ダブルボギーの6にハンディ1を 加えた7がそのホールの上限となるわけです。

これなら1ホール大叩きしたからと言って落ち込まなくて済みますね。ハンディキャップインデックスは、実力とかけ離れた偶発的なスコアがハンディ査定に過度に反映されることが無いように設計されているのです。

他にも、その日のプレーコンディションを反映することができる、PCC=プレーイングコンディション計算という機能も設けられています(プレー当日の0時までの提出が必要)。

もうひとつ、誤解が多いのは、ハンディ10未満のいわゆるシングルハンディのゴルファーはグロススコアの平均が10オーバーの82以内で回る人、というイメージです。

これも違います。ハンディキャップインデックスはそのプレーヤー自身が「良いプレー」をしたときの数値を表しています。

ですからネットスコアがパープレー、いわゆる「ハンディどおり」で回れた時は、「大いに喜んでい下さい」とハンディキャップのリファレンスガイドにも明記されています。

いかがですか?

せっかく取得したハンディキャップインデックス、その数値によって苦痛を覚えたり、ストレスに感じてしまっては、意味がありません。ハンディキャップシステムを正しく理解して、ゴルフの楽しみや上達に役立てていただけたらと思います。

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