米バージニア州ロバート・トレント・ジョーンズGCを舞台に現地時間13日、ソルハイムカップが開幕する。欧米両チーム各12名がチーム戦で競う女子版ライダーカップは90年にスタートし、当初はアメリカが圧倒的に優勢だったが11年以降はヨーロッパが盛り返し5勝1敗1分と優位な戦いを続けている。前回(23年)のスペイン大会では14―14の引き分けだったが前々回欧州が勝っているため勝利チームに贈られるカップはヨーロッパが死守。今回米チームのホームでカップ奪還なるかに注目が集まっている。

世界ランク1位のネリー・コルダ、同2位のリリア・ヴら強豪揃いの米チームのなかでもっとも話題なのがレキシー・トンプソンだ。

画像: 米国チーム対欧州チームの対抗戦「ソルハイムカップ」は9月13日より開幕(写真/Getty Images)

米国チーム対欧州チームの対抗戦「ソルハイムカップ」は9月13日より開幕(写真/Getty Images)

今季限りで現役を退くことを表明しているレキシーにとって今回が7回目にして最後のソルハイムカップ。ステイシー・ルイス主将のキャプテンピックで選出されたとき彼女はこんなことを語っていた。

「今年のはじめから最大の目標はこの大会に出場することでした。長年チームメイトだったステイシー(ルイス)のためにプレーするのが本当に楽しみ。出場できるなんて夢のようです」

画像: 今季限りでの引退を表明しているレキシー・トンプソン。ソルハイムカップへの参戦も今回が最後となる(写真は2024年のフォード選手権 撮影/Blue Sky Photos)

今季限りでの引退を表明しているレキシー・トンプソン。ソルハイムカップへの参戦も今回が最後となる(写真は2024年のフォード選手権 撮影/Blue Sky Photos)

ジュニア、アマチュア、プロのキャリアを通してナショナルチームの一員としてビッグイベントに出場してきたレキシーは「国を代表して戦うのはとても名誉なこと。ソルハイムカップは私のゴルフ人生で一番好きな大会です」と声を弾ませる。

「チームルーム(控え室)で星条旗カラーのユニフォームを身にまとって全員が心を1つにして気分を盛り上げる瞬間が好き。お互いを知り友情を育んでチーム力を高める。普段の試合とはまったく違うプレッシャーがありますが、仲間がいるから自分らしくいられるんです」

もう1つの見どころは豪華なアシスタントキャプテンたち。ルイスはポーラ・クリーマー、モーガン・プレッセル、ブリタニー・リンシコム、アンジェラ・スタンフォードを指名。選手より知名度&人気が高い4人が若いチームの見守り役となる。

欧州チームのキャプテンは23年と同じスーザン・ペターセン。前回最終日のシングルスで劇的な引き分けに持ち込んだ手腕を発揮しカップ死守なるか?

大会初日の午前中にフォーサム(2人が交互に打つ)4試合、午後フォーボール(2人のうち良い方のスコアを採用)4試合をおこない、最終日のシングルスまでの28マッチで14.5ポイント(以上)を挙げたチームの勝利となる。

2年に一度の大会は90年から偶数年に開催されてきた。しかしコロナの影響で昨年まで奇数年におこなわれてきたが今回から本来の偶数年に開催される。

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