メルセデスポイントランク57位(10月16日現在)に位置する宮田成華。「NOBUTA GROUPマスターズGCレディース」の練習日にインタビューした模様をお届け。

「富士通レディース」の2日目に66でプレーし、首位に1打差の2位で最終日を迎えた宮田成華は、メルセデス・ランキング60位からの下剋上を目指して奮闘するも、スコアを伸ばせずに18位タイで終えていた。初優勝とシード権獲得を目指す宮田成華にインタビューした。

宮田成華(以下、宮田):最終日は特に意識もしていなかったし、何かが変わってるつもりもありませんでしたが、少し緊張していたのかもしれません。

ーー「スタンレーレディスホンダゴルフトーナメント」ではポイントランク84位から初優勝を飾った佐藤心結に刺激を受けたという。

宮田:佐藤心結ちゃんの優勝は刺激にはなっていました。ショットはそこそこ悪くないしチャンスにも付いていて初日2日目は気持ちよくパットも入って、流れを自分の中で作っていけました。でも最終日は入れたい3メートルくらいのバーディパットを序盤に決めきれなかったことで、流れを呼び込めなかったと思います。

やっぱり最後はパター

宮田:やっぱりパターなのかな、最後はと思っていて。ショットが良くなればチャンスに付く回数は結構あるので、特に今週はカギはそこかなと思ってパターを練習する時間を長く取っています。

画像: メルセデスポイントランク57位から初優勝とシード権獲得を目指す宮田成華

メルセデスポイントランク57位から初優勝とシード権獲得を目指す宮田成華

ーー好きなグリーンは速くて転がりの良いグリーンだという宮田にとって、気温が下がりグリーンの状態が良くなる残り少ないシーズンが勝負の時期となるが、パターの種類は変えずにクロウグリップか順手とグリップの握りをその日の感覚で変えるという。

宮田:「日本女子プロゴルフ選手権」からそれまで続けて来たクロウグリップから順手でできるようになって、先週は順手で3日間通しました。

ーー試行錯誤するのは嫌いではないけどなるべく部屋に帰ってまではやりたくないと宮田。

宮田:だいたい試合が終わってから見直して、振り返ります。元々、理論とか型にはまるのは苦手で感覚とか感性でやるタイプなので、結構いろんなことを試しながら自分に合う気持ちよく振れるところを常に探しています。

コースでは左ピンが苦手

ーーフェードヒッターが左ピンを狙って左に外すとピンが近くてアプローチが難しくなる。フェードヒッターの宮田も左ピンが苦手だと話す。

宮田:左ピンが苦手で、特に右サイドから左ピンで左に外すことが嫌なので、ピンを狙わないようにしました。(ターゲットと)対角に立つのが嫌いなのでできるだけ真っすぐに立ちたいので、左ピンのときは左のティーマークに近い位置から打つようにしています。

ーー何ヤード以内ならピンを狙うとか、決めごとはあるのか?

宮田:ライとその日の感覚で変わりますが、すごく調子が良い時はアイアンで打てるならピンを狙います。でも150ヤード以内ならだいたいピンを狙いますね。

ーー得意なクラブは?

宮田:ドライバーです!

ーー宮田のドライバーショットはツアーでもトップクラスの飛距離と美しい弾道を描く。アプローチは?

宮田:今年の初めよりはだいぶ引き出しは増えて来ました。

ーー移り変わる季節の中で試合会場の芝の状態も変わる中で、練習ラウンドやアプローチ練習場で芝の感触を確かめながら自分なりに工夫してアプローチのバリエーションを増やしてきたと宮田。コーチとして師事する坂詰和久コーチとどんな関係?

宮田:和久さんは学生時代に6年間習っていたので、今さら新しいことに取り組むというよりは、私の傾向を教えてくれて、すぐに戻してくれるのが良いところです。頻繁に見てもらわなくてもなんとか自分で考えて修正できるし、良い距離感で必要なアドバイスをもらえるので助かっています。

画像: ショット力が向上しチャンスメークできるようになってきた

ショット力が向上しチャンスメークできるようになってきた

ーー悪くなるとどんな傾向に?

宮田:悪くなると切り返しで突っ込んで、フェードの曲がり幅が大きくなったり入射角が強くなりますね。自分で気づけないのでチェックしてもらっています。

ーー動画を撮ったりはしない?

宮田:動画は細かいところまで気になってしまうので、なるべく撮らないようにしてます。どんどん悪い方に行ってしまうので、今年は3回くらいしか撮ってないですね。

自分のスウィングの嫌な部分に目が行ってしまい、形を直そうとしてしまうから動画はあまり撮らず、それよりは絞ってチェックポイントを絞って修正しているという。

前週の優勝争いの位置からのプレーは「すごく楽しかった」と振り返る。ゴルファーとしてのポテンシャルは誰もが認めるところだが、上位で戦う経験を繰り返しながら一段ずつ階段を登っている段階だと言えそうだ。

写真/有原裕晶

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