「週刊ゴルフダイジェスト」では、2024年8月20・27日合併号から会社員ゴルファーにフォーカスする連載「企業ゴルフ選士」がスタートしている。“選士”という造語は、戦うだけのゴルファーではなく、会社に認められ、選ばれたゴルファーだから。11月5日号に掲載した11人目の「企業ゴルフ選士」を「みんなのゴルフダイジェスト」でも紹介しよう。
画像: 渡辺圭介さん(39歳)

渡辺圭介さん(39歳)

「夢はマスターズに出ること。お恥ずかしいですが本気です」

みずほ銀行
グローバルトランザクション
営業部兼ソウル支店

同行のグローバルトランザクション営業部(GTBD)に所属。15歳からゴルフを始め、わずか2年でハンディ4を取得。多忙な銀行業務をこなしながら練習に励み、現在はハンディ0と進行形で成長中

みずほ銀行ゴルフ部期待のエース候補生

みずほ銀行ソウル支店に勤務し、韓国に進出する日系企業に対する業務コンサルを通じた各種金融リスクのヘッジ提案を行う業務に従事する渡辺圭介さん。一般的な銀行マンとしての知識に加え、英語や韓国語も駆使しつつ財務諸表などを読み解く能力が必要とされる業務に携わるなか、この5年でハンディを4から0まで下げた。「15歳当時、父の仕事の関係でオーストラリアに住んでいたのですが、個人競技をやってみたいと思いゴルフを始め、帰国後の大学時代にゴルフ部に入りました」。

高校時代はゴルフ部がなかったこともありサッカー部、上智大学入学後はゴルフ部に入り、主将を務めた。大学卒業後、同行へ入社してからは「業務で覚えることも多く、6年目くらいまではほとんどゴルフができなかった」と言うが、社内の広報誌を見てゴルフ部があることを知り、再び競技ゴルフの道へ。

「2016年のことです。それまでパブリック選手権などには出たこともありましたが、やはり仕事が中心の生活でした。ゴルフ部があることを知り、『人間関係の構築にも役立つだろうな』と入部を決めました」

効率的な練習に絞り学生時代の腕前を維持

そんな渡辺さんだが、入社後もハンディ4の腕前を維持するため、最低限の練習は行っていたという。「週2回、1時間ほど徹底的にショートスウィングをやっていました。7番アイアンを腰から腰の高さで130ヤード。ラウンドは月1回程度でしたが、普段から自分の球筋さえ知っていればコースに出ても自信を持って打てると思っていたので。ただアプローチパットの練習をする余裕まではなかったので、パーオンパーか寄らず入らずのボギーが基本でした」

日常の激務をこなしながらハンディ4を維持するというだけで頭が下がるが、渡辺さんは現在、ハンディを0まで下げている。「自宅の真下にインドアの練習場があることもあり、帰宅後にショットとパットを毎日1時間ずつやるようになったんです。その成果もあって最近はパットが良く、アプローチの距離感もだんだん合うようになってきました。とはいえ5、6年かかりました」。

その時間はどこから捻出したのかという問いには「睡眠を削る ! 」と即答した。2時に就寝し、7時に起きるのが日々のルーティンで、さらに家族や周囲の理解にも助けられているという。

みずほ銀行

画像: 仕事中の渡辺さん(撮影/小林司)

仕事中の渡辺さん(撮影/小林司)

銀行、信託、証券、アセットマネジメントおよびシンクタンクを擁するグローバル金融グループ。「ともに挑む。ともに実る。」をパーパスに掲げ、お客さまニーズと、経済・社会の変化をいち早く予見し、解決策を見出すための変革に向けて、お客さまとともに挑戦を続けている。

ゴルフでも仕事でも “ てっぺん ” を目指す

「僕の夢はマスターズに出ること」

一瞬耳を疑ったが、その目は真剣そのものだ。「マスターズに出るためにはアジアパシフィックアマで勝つ必要があって、そのためには日本アマを取る必要がある。そこへ行くためにはミッドアマもあるし、そういった段階を踏むうえで、いま頑張らないといけないんです。単にゴルフばかり行っていても遊んでいると思われがちですが、明確なビジョンを持ち、それに対して歩んでいることを伝えると、周囲の反応が変わる気がします。一方では仕事のパフォーマンスを上げる必要もあるので、いかに効率的に業績を上げつつ、空いた時間で練習してゴルフも上達するかということを5年間繰り返してきました」

自分に対しプレッシャーをかけるためにも常に口にしているというが、目標から逆算して行動を決め、それによってもたらされた結果を分析・補完するという姿勢は、いま従事している業務のそれとも合致する。

夢はマスターズに出場することと、今やっている仕事の分野で “ てっぺん ”を取ること。屈託のない笑顔で語るその様に、決して夢物語で終わらせなさそうな「何か」を感じずにいられない。

【クラブセッティング紹介】アイアンは「三浦技研」一択

「物を大事にしたいので、基本的には長く使いたいと思っている」という渡辺さんのアイアンは、10年近く前から三浦技研。とはいえ、さらなる上を目指すため、ドライバーやFW、UTは新たに替えた

画像: 渡辺さんのクラブセッティング(撮影/小林司)

渡辺さんのクラブセッティング(撮影/小林司)

1W/キャロウェイ パラダイムAiスモーク◆◆◆(10.5度)/ベンタスTRブルー(6X)
3W/タイトリスト TSi3(15度)/ベンタスTRブルー(7X)
UT/キャロウェイAPEX UTアイアン(20・23度)/モーダス³ ツアー105(S)
5I~PW/三浦技研 CB-1008/ダイナミックゴールド120(S200)
GW/ボーケイ SM9(50度)/ダイナミックゴールド120(S200)
AW/ボーケイ SM9(54度)/ダイナミックゴールド120(S200)
SW/ボーケイ SM9(58度)/ダイナミックゴールド120(S200)
PT/オデッセイ ホワイトホット ブラック ダブルワイド
BALL/タイトリスト プロV1x

ORGANIZER/Hironori Kogure
PHOTO/Tsukasa Kobayashi
ILLUST/Hiroshi Matsushima
THANKS/筑波カントリークラブ

※週刊ゴルフダイジェスト11月5日号から抜粋

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