数多くのクラブを手掛けてきた設計家・松尾好員と、試打のスペシャリスト・堀越良和プロが、最新クラブを打って、測って研究する「ヘッドデータはウソつかない」。今回は本間ゴルフのツアーワールドTW747 460ドライバー。従来モデルからイメージががらりと変わったというウワサのニューモデルです。
オフセンターヒットにめっぽう強い。アベレージの人も使える
男女を問わず、多くの契約プロを抱えるホンマの新ドライバーですが、従来のモデルとはイメージが変わりましたね。見た目は、従来の“ホンマ顔”ですが、投影面積が大きくなったことで、構えたときの手強さが薄れ、安心感を与えてくれます。(堀越)
実際に打ってみても、やさしく球が上がってくれて、飛距離も前モデルと打ち比べると、性能が確実にアップしています。オフセンターヒットにも強く、左右だけじゃなく、上下の打点ミスにも強い印象を受けました。
それでいて、ドローやフェード、高低の打ち分けもできます。やさしさと操作性のバランスが絶妙で、プロや上級者向けという従来のイメージから、シングルを目指すアベレージまで、使える層の幅が広くなっています。

シャフトの向きを変えずにロフトやライ角を変えられる画期的な調整システム。交換可能な2つのウェートで
重心位置も変えられる
オリジナルの装着シャフトは、先中調子系のテイストで、つかまりがいいですね。ただ、必要以上に先が走りすぎることはなく、とても扱いやすいです。全体の完成度が高く、例えるなら、どんな要求にも応えてくれる“優等生”タイプといった感じ。長く付き合えるクラブを求めるゴルファーに、ぜひ使ってほしいですね。(堀越)
シャローバックで安心感のあるやさしい見た目
クラブ重さはやや重く、クラブ長さもやや長いので、クラブ慣性モーメントがやや大きくなっています。アドレスではヘッドの横幅が非常に広く投影面積も大きいので安心感があります。また、日本モデルでは珍しいオープンフェース設定なのでフェースがまったくかぶっていないのが特徴です。(松尾)
ヘッド後方が非常に低いシャローバック形状で、低重心を狙っているのがわかります。非常にアップライトなライ角設定ですが、ヘッドのトウ側の高さを低くして、そう見せないところが、さすがプロモデルですね。

重心距離が長く、芯の位置は低め
低重心ヘッドとシャフトのマッチングが良く、中高弾道で飛ぶ
ヘッドはリアルロフト角がかなり小さめですが、低重心設計とシャフトとのマッチングがいいので、中高弾道で力強い球が出ます。また、シャフトは軟らかめの設定で、いい意味で何もしないシャフトです。(松尾)

シャローバック形状で球が上がりやすい

【総合評価】飛距離性能 4.5/つかまり 3/上がりやすさ 3.5/ミス許容 3.5/操作性 4
※5点満点
ヘッド体積/460cc
ロフト角/9.5度、10.5度
ライ角/60度
長さ/45.25㌅
シャフト/ヴィザード For TW747 50(S、SR、R)、
ヴィザード FD-6S(S、SR)、
ヴィザード FP-6S(S、SR)
総重量/308.5g(ヴィザード For TW747 50、S)
価格(税込)/8万1000円(ヴィザード For TW747 50)
※メーカー公表値
解説:クラブ設計家 松尾好員
解説:プロゴルファー堀越良和
週刊GD2018年11月27日号より