布団叩きドリルで「力加減の調整」を学ぼう
兼濱開人(以下兼濱):今回はアプローチの練習をしていこうかなと思います。
はやしりか(以下はやし):アニメでよく聞く単語でした、アプローチ! ピンに寄せるショットですよね?
兼濱:その通り。「寄せ」って言ったりしますね。アプローチはスコアメイクするうえですごく大切です。どのくらいかというと、とんぼの3番アイアンくらいです。
はやし:うわぁ! めちゃくちゃ大切……宝物ですよ!
兼濱:ゴルフのスコアを作るためには本当にそれくらい大切な要素になってくるので、その心持でやっていきましょう。
まずアプローチでよく使うことになるクラブはソールに「P」と書かれているピッチングウェッジ、そして「S」と書かれているサンドウェッジです。初心者の方にアプローチを覚えるときにおすすめなのは前者です。ピッチングから覚えると変なクセが付きづらいからですね。
はやし:よろしくね、Pちゃん!
兼濱:今までも、はやしさんにゴルフスウィングのことを色々教えてきましたが、実はそれらって基本的にはフルスウィングといって、遠くに飛ばすためのスウィングなんです。
はやし:はい。
兼濱:でもアプローチでは短い距離も打ちます。だから自分が目指す距離に応じて、振り幅やクラブを動かすスピードを調整しないといけないんです。その調整の仕方を覚えるのにおすすめの練習法が……「布団叩き」です。
はやし:! 前にやったやつですね。
兼濱:といっても、意識することは違います。以前はインパクトバッグを大きなボールに見立てて、布団叩きのイメージでバシバシ叩くことでクラブを振る感覚を学んでもらいました。でも今回はインパクトバッグのことを布団じゃなくてパンチングマシーンだと思ってください。
まずは右手だけで逆さにクラブを持って、一番強い……100点の力で叩いてみましょう。
はやし:(バシッ!)……これ100点ですか?
兼濱:おぉ~、100点です。おののきました、僕。じゃあ今度は……はやしさん、好きな数字ってありますか?
はやし:6!
兼濱:じゃあ60点の力で叩いてみてください。
はやし:とても難しい数字を言ってしまった気がします……6(パシッ)!
兼濱:たしかにちょっと60っぽいですね。じゃあ今度は30点の力で振りましょう。
はやし:30点(ペシッ)……どうですか?
兼濱:いいですね。このドリルって数字通りの力加減で正しく振れたかどうかが大切なんじゃなくて、自分が出力を加減できることを知ってほしいんです。
――その後はさらに小刻みに、5点、10点、20点、30点……と力加減を調整しながらインパクトバッグを叩き続けたはやし。
兼濱:素晴らしい。これで振るスピードをはやしさんはもう自分でコントロールできていますよね。5、10、20……とスウィングを徐々に強くできていました。
はやし:はい!
兼濱:こうやって振り幅やヘッドスピードをコントロールすることを覚えていきましょう。これがフルスウィングだけではない、アプローチの入り口ですよ。
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力加減をコントロールする感覚を掴んだはやしのレッスンは次のステップへ。その模様は下記の動画で確認いただけます!